“ヌン活”ブームはどこまで続く? 単価6000円でも予約殺到の理由(2/5 ページ)

» 2025年03月23日 06時00分 公開
[小林香織ITmedia]

アフタヌーンティーは“コロナ禍の救世主”

 ANAインターコンチネンタルホテル東京では、ヌン活がブームになるずっと前から、英国発祥の伝統的なアフタヌーンティーを館内の「アトリウムラウンジ」で提供していた。

 テーマ性のある個性的なプランの提供を始めたのは、2018年の元旦から。人気の高まりに伴い、他のレストランでも取り扱うようになった。2020年11月から「ザ・ステーキハウス」、2022年2月から中国料理「花梨」で開始し、現在は5つの飲食店でバラエティー豊かなプランを発売している。

2019年に提供した「チョコレート・アフタヌーンティー」には予約が殺到した(ANAインターコンチネンタルホテル東京提供、以下同)

 ヌン活の人気が過熱し始めたのは2019年ごろ。「2019年秋に開催した全館的な祭典『チョコレート・センセーション』が人気を博し、その一環で提供した『チョコレート・アフタヌーンティー』の予約が殺到したことを記憶している」と広報担当者は話した。

 引き続き、2020年の年初から提供された「ストロベリー・アフタヌーンティー」も予約が伸びていたが、コロナ禍の影響で一時的に来店客が減少。一方で、テークアウト用アフタヌーンティーの需要が急増し、「母の日」の1日で350件以上の予約があったという。

天井の高い「アトリウムラウンジ」は、コロナ禍でもヌン活目的での来店が多かった

 また、ホテル内の他のレストランと比べて、アフタヌーンティーを提供する「アトリウムラウンジ」は、天井の高い開放的な空間もあってか、客の回復が早かった。アフタヌーンティーは“コロナ禍の救世主”だったそうだ。

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