「手っ取り早く」という言葉より「態度」「頻度」「文脈」で判断されますので、その辺りを確認してみましょう。「さっきの手っ取り早く教えてくださいよ、という言い方、少し気になったんだけど」「何か急いでる? 締め切りが近いとか焦っている理由ありますか」等です。もし、まともに答えなかったり、威圧的・軽視的な態度を伴うとしたら、相手と距離をとることを考えましょう。
(1)即座に冷静に返す
(2)指摘の矛先を自分から相手にする
何で教えてくれないの!? と圧をかけてくる部下に対しては、私はそんなに熱くなっていませんよというメッセージが必要です。例えば「まあ、また、冷静に、怖いですよ、そんなにムキにならないで……」と少しトーンダウンした話し方で、ゆっくりと人ごとで、自他の温度感の違いを醸し出します。
(3)部下の言い分に理解を示す
「確かに、言われてみると、わからないわけではないよね」
「でも今みたいな雑な言い方をされると、こちらも伝えにくくなるよ」
「正直、自分も意欲が下がるときもあるから、(真顔で間を置く)一緒によい形でやっていけると助かる」
「そうか〜、そんなこと考えてたんだね〜」
「あ、そう、そんな風に思ってたんだ〜、ふーん、そうなんだー(あくまで、他人ごとのトーンで相手の感情の上に乗らずにで賛同を示す)」
とはいえ、先の「若者が育ってきた時代背景や心理的な要因」に考えを巡らせると、言い分に一理あることが分かります。ですので、心のなかは突き放さないようにしてください。「生意気だ」と感じるのは、自分の価値観が古くなっているサインかもしれない、という見方も必要です。
「早く結果を出したい気持ちはよくわかる。ただ、この仕事には基本的な知識やスキルが欠かせないんだ、だから、まずはしっかり基礎を押さえよう」
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