タレントマネジメントはなぜ活用されないのか。調査データは課題の深刻さを示している。
SaaS比較サイト「BOXIL SaaS」の調査によると、導入後に「課題に直面した」企業は62%。主な要因は「操作性が悪く現場に浸透しなかった」「データ更新が徹底されず情報が古くなった」「既存システムとの併用でデータが分散した」といったものだ。
HR総研の調査では、利用目的の多くが「人事情報の一元管理」にとどまり、「人材配置の最適化」「離職防止」「後継者育成」など戦略的活用ができている企業は2〜3割に過ぎないとされている。「これは当社のタレントマネジメントでも同じ」と芹澤氏は率直に認める。
背景には複合的な要因がある。一つはデータの散在だ。基本情報は基幹システム、評価はExcel、研修履歴は紙ファイルなど、データが分散している。運用設計が不足しているため、どのデータを誰が見て、どう意思決定に使うのか。現場はそもそもの使い方が分からない状態だ。
そこには日本企業特有の構造もある。「人と組織のデータは体系的に整備されていない。センシティブなのでアクセスできる人が限られる」と芹澤氏。「多くの場合、人事か一部のトップしかデータを見てタレントマネジメント的な施策ができていない」
人事データは「人事部の特権」。現場マネジャーが自部署の状況を把握したくても、アクセス手段がないのが現状だ。
「正直、何を言ってるのか──」 SmartHR社長が斬る“SaaS is Dead”論の致命的な勘違い
マネーフォワード、「共食い覚悟」のAI新サービス SaaSの“大前提”をあえて捨て、何を狙うのか
「SaaSが終わる? 興味ない」 ラクス社長が語るAIの「真の脅威」
「SaaSはもう限界」 急成長SaaSが、AIエージェント企業に大転換──その“深刻な危機感”Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング