日常ブランドの新業態店舗を増やすことは、これまでのゴディバの主戦場だったギフトへの送客にもつながっているという。
「ゴディパンなど新業態の店舗でゴディバの商品を食べられた方が、その味を記憶していて、外出した際に『ゴディバ クレープがあるから食べてみよう』と来店につながる流れや、ギフトを買おうと思った際に『以前食べておいしかったからチョコレートも買ってみよう』という体験が生まれています」
実際、池袋駅の駅ビル「西武池袋」の地下1階に位置するゴディパンでパンを購入し、そのまま上階のゴディバ店舗に足を運ぶ客もいるという。
何かのきっかけでゴディバに触れた客が、さまざまな店舗を回遊するという理想的な流れが生まれているようにみえる。この動きは、ゴディバがターミナル駅中や人気の商業施設といった一等地に出店していることにも支えられている。
ゴディバは現在、高級チョコレートブランドと、日常ブランドという2つの顔を持っているが、後者を展開することで、これまで作り上げてきた「高級チョコレートブランド」のイメージを自ら毀損(きそん)してしまう可能性もあるのではないか。ブランドのイメージを保ちつつ、普段使いのゴディバを訴求するためにどのような工夫を意識してきたのか。
「品質を一番大事にしています。例えば、新業態の店舗ごとで味が担保できていなければ、お客さまからの支持は得られないと思います。価格帯が低くても品質には妥協していません。ゴディバ品質を支持いただいているからこそ、高級チョコレートブランドと低価格帯の日常ブランドを両立できているのだと思います」
ギフト市場の変化を受け、ゴディバは「特別な一粒」から「日常の選択肢」へと接点を広げてきた。価格ではなく品質で顧客とブランドをつなぐ、老舗チョコレートブランドの挑戦はこれからも続いていく。
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