今後も多種多様なイベントを打ち出す方針だが、屋上遊園地全体の売り上げをさらに2倍、3倍と伸ばしていくことは現実的ではないという。そのためには遊具の数を増やすか、高額な遊具を設置しなければならないからだ。「それよりも、百貨店における余白エリアとして、快適な空間を維持していくことを優先する」と池田氏は述べる。
この場所を体験した子どもが、将来自分の子どもを連れて来るようになれば、屋上遊園地の文化が継承される。松坂屋名古屋店は、目先の収益を追うのではなく、長期的な顧客との絆やブランド価値の向上に投資する道を選んだ。
絶滅危惧種となった百貨店の屋上遊園地。そこに数億円を投じて再生させた松坂屋名古屋店の異例の判断は、「百貨店での滞在」という本来の購買行動を取り戻すという、より大きな成果を生み出しつつある(前編を読む)。
伏見学(ふしみ まなぶ)
フリーランス記者。1979年生まれ。神奈川県出身。専門テーマは「地方創生」「働き方/生き方」。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修了。ニュースサイト「ITmedia」を経て、社会課題解決メディア「Renews」の立ち上げに参画。
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