物価高で人気の「激安」スーパー ラ・ムーにトライアル、各社の強みは?長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)

» 2026年04月02日 18時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

安さ×ITが特徴トライアル

 福岡市に本社を持つトライアルも負けていない。

 親会社のトライアルHDは、2025年7月に西友の買収を発表。これにより、大手流通業に食い込み、2026年は売上高1兆円超えを見込むなど、好調なディスカウントスーパーの一つとなった。

 トライアルHDがディスカウントスーパーとなったのは、1992年に福岡県大野城市に「ディスカウントストア トライアル」をオープンしたのがきっかけだ。その後、撤退した総合スーパーの居抜き出店や地方スーパーの買収などにより、全国に店舗を拡大した。

メガセンタートライアル八千代店、GMSのアピタ跡に入居(筆者撮影)

 トライアルHDの特徴は、自社で製造・配送する仕組みを整えているところだ。これにより、500ミリペットボトルのミネラルウォーターを29円という激安価格で販売することができている。

 299円の「ロースかつ重」や、通常の1.5倍ほどのボリュームがありそうな199円の「白いたっぷり玉子サンド」も人気だ。このように、安くてボリュームや満足感のある商品を探す楽しさが、トライアルにはある。

トライアル、ビッグサイズの白いたっぷりたまごサンド(筆者撮影)

 もともとIT企業だったこともあり、DXにも力を入れ、消費者がより安く変える工夫をしている。特に、「スキップカート」と呼ばれるタブレット端末とスキャナーを搭載したハイテクのショッピングカートは、トライアルHDならではのサービスだ。

 商品に付いているバーコードをスキャンするとクーポンが表示され、カートに入れた商品の合計金額も確認できる。そのため、消費者がより安く購入でき、予算オーバーも防ぎやすい。

スキップカート(出所:同社公式Webサイト)

 また、西友との提携後には、両社の強みを生かした「トライアル西友」を2025年11月に東京都小平市に出店し、2026年2月には川崎市内に2号店を開業。福岡県内で実験してきた小型スーパー「トライアルGO」を2025年11月から西友の店舗近くに展開し、消費者の利便性向上を図っている。

 こうした工夫が、できるだけ安く商品を買いたい消費者からの支持を集め、業績を伸ばしている。

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