こうした成果の背景にあるのが、Anthropicの企業戦略だ。
「Claudeの最も大きな差別化要因は、企業利用を前提に設計されている点です。コンシューマー向け機能は提供していません。『お世辞を言う』など過度にユーザーに寄り添うようなものは、ハルシネーション(誤情報)を起こしやすいためビジネスの現場では使えません」(岡田氏)
同社は、開発するAIに「お世辞のためのうそを言わない」「人命に関わる場合は安全情報を提示する」「中毒性や依存を生まない」といった厳格なルールを守らせている。こうしたBtoBに特化したAI開発やサービス展開が、企業からの評価につながっていると岡田氏は見ている。
楽天やマネーフォワードの成功は、ITエンジニアだけが享受していた。岡田氏は「エンジニアがClaude Codeによって異次元の生産性を手に入れました。それを横目で見ていた非エンジニアが『われわれもやりたい』というフェーズに来ています」と話す。
生成AIの力を非エンジニアに展開する秘策が、4月9日(米国時間)に一般提供が始まったAIエージェント機能「Claude Cowork」(コワーク)だ。AIがPC内のファイルを読み書きしたり、Webブラウザを操作したりして業務を支援するという。
これまで、生成AIがもたらす“甘い果実”を手にできたのはエンジニアやクリエイターが大半だった。今後、非エンジニアのビジネスパーソンの業務はどこまで変わるのか。
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