という話を聞いても「稼げるのは確かなんだから、ブルーカラービリオネアも夢じゃないだろ」と前のめりになる方も多いかもしれないが、やはり現実は甘くない。タクシードライバーの高収入を阻む3つの要素がある。
(1)外国人ドライバーの増加
(2)外国人観光客が熱望するライドシェアの本格普及
(3)米中で実用化している「完全自動運転タクシー」の上陸
まず、(1)については詳しい説明はいらないだろう。日本では今、あらゆる分野で「人手不足」が叫ばれ、政府が特定技能の分野を拡大している。タクシー業界もご多分に漏れず、その対象に含まれている。物流・運送分野全体で、2028年度末までに最大2万5000人の特定技能外国人を受け入れる見込みだ。
ただ、これまではタクシー業界にはそんなに外国人労働者は入ってこないと考えられていた。多様な乗客と円滑なコミュニケーションを取り、乗車トラブルなど不測の事態に対応するには、高い日本語能力も必要だからだ。しかし、そのハードルもつい最近下がった。
2026年1月23日の閣議決定「自動車運送業分野における特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針」を踏まえ、国交省はタクシー・バス特定技能運転手の日本語要件を緩和したのである。
つまり、これからはタクシー不足が指摘される東京を筆頭に、全国で外国人タクシードライバーが増えていくということだ。これはタクシー会社や利用者にとっては、人手不足の解消につながるため喜ばしいが、当のタクシードライバーにとってはかなり微妙な話だ。
需要の高まりに対して供給が少なかったから稼げたものが、供給が増えていけばこれまでのようには稼げなくなるからだ。
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