業界再編のこれまでの大きな流れとしては、トップ企業のカインズが製造小売業としての実力で他社を圧倒し、M&Aに頼ることなくシェアを拡大してきた点が挙げられる。2位のDCMは地場ホームセンターの統合を繰り返して規模を拡大してきたが、その都度カインズに抜き返されている。
コメリも農業者需要の取り込みという独自路線で成長しているが、農協との連携が想定より遅く、ややペースダウンしているようにみえる。こうした中で、大都市基盤とプロ向け市場の開拓で先行したコーナン商事が、寡占化の一角を担ってきた。
そのコーナンは今回、アレンザ株取得を通じてバローと提携した。ホームセンター売場の一部にスーパーを導入し、相互に集客シナジーを生み出す計画である。需要縮小環境下において売場効率を改善する手段として、異業種連携は有効と考えられる。
さらにコーナンは、プロ向け需要という新たな市場開拓にも成功しており、消費者市場とは異なる成長軸を持つ点でも優位性を有している。
今回のアークランズとジョイフル本田の統合は、大型店同士であり店づくりの親和性は高いとみられるが、需要縮小局面では大型店の出店余地が限られること、小型店への取り組みが途上であることから、統合後の成長加速には時間を要する可能性がある。
現時点では、カインズをDCM、コーナン、コメリが追うという構造に大きな変化はない。下位企業にとっては、どの陣営と組むかが重要な経営判断となる。
中でも注目されるのが、業界6位のナフコである。再編の進展に伴い相対的な位置付けを下げており、今回の動きで上位グループとの差はさらに拡大した。この規模での単独路線は現実的とは言い難く、再編の有力候補とみられている。
ナフコが誰と組むのか、それとも単独路線を維持するのか。その選択は業界の覇権構造に大きな影響を与える。ホームセンター業界は上位企業を軸とした「決勝リーグ」の段階に入りつつあり、今後も異業種連携や大手同士の統合が続く可能性は高い。
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