フォロワーシップ行動のもう1つの要素が「建設的批判」だ。評価が下がるリスクがあっても正しいと思う意見を主張したり、上司の判断に対して異なる見解を伝えたりする。こうした行動を指すが、管理職の認識では、それを実践するメンバーは約30%にとどまり、積極的支援に比べて少ないと捉えられている。
今回の調査では、建設的批判と積極的支援の組み合わせによる効果の違いが見えた。積極的支援が多い環境では、建設的批判を行うメンバーが多いと認識するほど、管理職の成果実感が高まる。
ところが、積極的支援が少ない環境では、建設的批判が多いと認識するほど、やりがいや成果実感がむしろ下がる。同じ「批判」でも、環境によって正反対の効果を生んだ。
入江氏は「助けてくれているという感覚がなければ、建設的であっても『ただの批判』と受け取られてしまう。逆に、助けてもらったうえで耳の痛いことも言ってもらえると、『自分は信頼されている』と感じられる」と分析する。
この結果は、近年注目されている心理的安全性の議論とも通じる。意見を言い合えることは大切な第一歩だが、入江氏はそれだけでは不十分だと指摘する。助け合いの土台があってこそ、率直な意見が機能する。
建設的批判が少ない現状は変わり得るのか。「人ではなく、職場で起きていることに対して批判する。この切り替えができれば、状況は変わり得る」(入江氏)
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