本当に部下のせい? いつも「計画倒れ」になるマネジャーの特徴ランキング「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/3 ページ)

» 2026年05月11日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]
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5位 「予測」と「予想」の違いがわからない

 最後の特徴は見落とされがちだが非常に重要な問題だ。それが「予測」と「予想」の違いだ。

 メンバーから進捗を聞き、

 「このままいけば達成できそうか?」

 「計画通りのマイルストーンは超えられそうか?」

 と確認する。そしてメンバーが「大丈夫だと思います」と答える。それをそのまま受け取るのは、予想に基づいた判断だろう。

 予想とは、自分の過去の経験や直感に基づいて未来を思い描くことだ。

 「頑張っているから何とかなるだろう」

 「このメンバーは今まで達成してきたから今回も大丈夫だろう」

 これらはすべて予想であり、客観的根拠がない。現状維持バイアスや確証バイアスがかかっていると、問題が見えにくくなる。「頑張っているから大丈夫」という思い込みが、手遅れになるまで改善策を先送りにしてしまうのだ。

 これだと正しいPDCAサイクルを回すことはできない。

 一方で、予測とは客観的なデータに基づいて未来を思い描くことだ。現在の進捗ペース、過去の同時期との比較、残りのリソースと必要なアクション量。これらのデータを組み合わせて「このペースで進めば3週間後にXXの状態になる」と論理的に導き出す。これが予測だ。

 マネジャーの役割は、メンバーの「大丈夫だと思います」をクリティカルシンキングで検証し「このデータを見ると、現状のペースでは達成が難しい。なぜなら……」と客観的な予測に変換することだ。感情に引っ張られない、データに基づく判断こそが、正しい改善につながる。

共通する「手順の欠如」

 ここまでに説明した5つの特徴を振り返ると、共通する根本原因が見えてくる。それは、目標達成の正しい手順を知らない、あるいは理解が浅いことだ。裏を返せば、

  • フェーズ管理された計画を作る
  • 計画をスケジュールに落とし込む
  • タスクを効率よく処理する
  • 進捗を正しく管理する
  • 予測に基づいて改善策を練る。

 この一連の手順を体系的に理解しているマネジャーなら、計画倒れを起こしにくい。「計画倒れ」を繰り返しているマネジャーの方々は、ぜひ意識してもらいたい。

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