最後の特徴は見落とされがちだが非常に重要な問題だ。それが「予測」と「予想」の違いだ。
メンバーから進捗を聞き、
「このままいけば達成できそうか?」
「計画通りのマイルストーンは超えられそうか?」
と確認する。そしてメンバーが「大丈夫だと思います」と答える。それをそのまま受け取るのは、予想に基づいた判断だろう。
予想とは、自分の過去の経験や直感に基づいて未来を思い描くことだ。
「頑張っているから何とかなるだろう」
「このメンバーは今まで達成してきたから今回も大丈夫だろう」
これらはすべて予想であり、客観的根拠がない。現状維持バイアスや確証バイアスがかかっていると、問題が見えにくくなる。「頑張っているから大丈夫」という思い込みが、手遅れになるまで改善策を先送りにしてしまうのだ。
これだと正しいPDCAサイクルを回すことはできない。
一方で、予測とは客観的なデータに基づいて未来を思い描くことだ。現在の進捗ペース、過去の同時期との比較、残りのリソースと必要なアクション量。これらのデータを組み合わせて「このペースで進めば3週間後にXXの状態になる」と論理的に導き出す。これが予測だ。
マネジャーの役割は、メンバーの「大丈夫だと思います」をクリティカルシンキングで検証し「このデータを見ると、現状のペースでは達成が難しい。なぜなら……」と客観的な予測に変換することだ。感情に引っ張られない、データに基づく判断こそが、正しい改善につながる。
ここまでに説明した5つの特徴を振り返ると、共通する根本原因が見えてくる。それは、目標達成の正しい手順を知らない、あるいは理解が浅いことだ。裏を返せば、
この一連の手順を体系的に理解しているマネジャーなら、計画倒れを起こしにくい。「計画倒れ」を繰り返しているマネジャーの方々は、ぜひ意識してもらいたい。
「目標は立てている。でも、なぜか達成できない――」
その原因は、努力不足でも意志の弱さでもありません。
多くの場合、問題は「正しい目標の立て方ができていない」ことにあります。
本書は、目標設定から計画立案、行動設計、進捗管理までを一気通貫で整理した、「実践型・目標達成の教科書」です。
営業コンサルタントとして数多くの現場を支援してきた横山信弘氏が、成果を出す人と出せない人の決定的な違いを体系化。目標達成を“精神論”から解放し、やる気に頼らず仕組みと運用で、目標設定から行動管理までを一気通貫で学べる目標達成本の決定版です。
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