――店舗数は6年で4倍以上に拡大しました。このスピード感を支えるフランチャイズ(FC)戦略について教えてください。
現在、直営が約8割、FCが約2割という構成です。当初はブランドの成功モデルを作るため直営主導でしたが、ここ1年で状況が大きく変わりました。「メガフランチャイジー」と呼ばれる、他ブランドを数十店舗運営している手腕のあるオーナーからの問い合わせが急増している状況です。
彼らのビジネスに対する嗅覚は鋭いです。「長年運営してきた飲食店が、原材料高騰で値上げせざるを得ない。果たしてこの商品力で売れるのか」といったように、現場の感覚で危うさを察知するんですね。
従業員を守るためにも、別の柱を立ててリスク分散を図ろうとする商売人たちが、次の柱としてバーガーキングを選ぶケースが増えています。これは非常に心強いことです。自分たちだけで必死に車を押していた状態から、強力な助っ人に後ろから押してもらっているような、非常に手応えのあるフェーズに入っています。
――多様な背景を持つ従業員を大切にする精神は、オフィスの細部にも現れていますね。
オフィスには、あえて「業務用」の電子レンジを導入しています。家庭用だと3分かかるところを、業務用なら数十秒で済む。社員の休憩時間を数分でも無駄にしたくないんです。手洗い場もトイレまで行かずに済む場所に設置しました。
こうした「見えない配慮」は、キリンビール時代の営業経験が生きているのかもしれません。接待の際にも、事前に「靴を脱ぐ店か否か」を事前に伝える。それだけで、相手は安心しますよね。そうした小さな気遣いが、相手の心地よさや信頼につながる。それは、99%が転職者という「外から来た仲間」に対しても、全く同じことだと思っています。
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