副業転職の動きを支えているのが、若年層の意識変化だ。正社員の副業実施率は11.0%と過去最高を更新したが、性年代別では男性20代(20.2%)が突出している。
副業を行う理由を年代別に見ると、20代では「自分のスキルが他の場所でも通用するか試したい」(48.9%)、「本業では自分の好きな仕事ができない」(45.1%)がいずれも他の年代より高く、上昇トレンドにある。一方、収入補填(ほてん)を理由に挙げる割合は年々低下している。
加えて、20代の副業実施者は、スキルの陳腐化リスクを感じている割合が76.3%、業界の衰退リスクは73.2%に達し、副業未実施者との差は25ポイントほどあった。理由の一つに、生成AIの急速な普及が挙げられる。
同研究所が実施した「働く1万人の就業・成長定点調査」(2026年)では、男性20代の52.1%が業務で生成AIを利用しており、基礎的な業務がAIに置き換わりつつある中で「自分のスキルが陳腐化する」という危機感が強まっている実態が浮かんだ。
中俣氏も「こうした危機感が、副業を"キャリアの自己防衛"として選ばせている面がある」と指摘する。本業だけに依存せず、合わなければ副業先に移る。入社後のミスマッチを防ぐ合理的なキャリア選択として、副業転職が広がりつつあるようだ。
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