S耐はアマチュアドライバーのためのレースが出発点で、スーパーGTにも参戦する国内トップドライバーもいるものの、地方のプライベートチームも多く、参加型モータースポーツの最高峰という見方もできる。
そのため、以前からS耐には自動車ディーラーや整備士学校のチームが参戦を続けてきた。モータースポーツに参戦することで、学校施設内での実習や車検整備、通常の修理作業では得られない経験とやりがいを体感できるからだ。
これはメカニックとしてのモチベーションにもつながる。また学校や企業としては、社員や生徒の募集にも大きな広告効果が期待できる。
埼玉トヨペットが運営する埼玉Green BraveのGR Supra GT4 EVO2。市販車ベースで作り上げたマシンで、3年連続ST-Zクラスのチャンピオンを獲得している(写真:meiju0919)だが、スーパーGTを取材して、この国内最高峰のレースにもディーラーが参加していることに気付いた。
特に埼玉トヨペットは、自動車ディーラーとしてレースに参加する企業としては最も有力なところだ。埼玉Green Braveの名でエントリーしているチームは、S耐にも参戦しており、どちらのカテゴリーでも幾度もシリーズチャンピオンを獲得している強豪である。
こちらはスーパーGTのGT300クラスに参戦している埼玉Green BraveのGR Supra GT。S耐のマシンと同じように見えるが、中身はまったくの別モノ。2023年にはGT300クラスのチャンピオンを獲得するなど、実力も折り紙付きだ(写真:meiju0919)ほかにもトヨタカローラ三重、岡山トヨペット(倉敷の頭文字からK-tunes Racingというチーム名でエントリーしている)も、ディーラーでありながらスーパーGTに参戦している。
トヨタカローラ三重の場合、チーム運営やマシンのメンテナンスはレーシングチームが行っているが、レースウイークには自社のメカニックを派遣し、ピット作業を通じてスキルを磨いているようだ。
埼玉トヨペットと岡山トヨペットは、グループ内にメンテナンスガレージを備え、自社チームでスーパーGT選手権を戦っている。
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