さらにレベル3の段階では、AIが人間の指示を待たずに自律してタスクを実行する。
例えば「毎週火曜日の午前9時に、各部門のデータベースに蓄積されたドキュメントを読みに行き、全体レポートとしてまとめてSlackで上司に送信する」といった特定のトリガーに基づくワークフローを構築できる。人間は何も操作しなくても、AIが勝手に情報を収集・理解し、指定のフォーマットでアウトプットを出してくれるのだ。顧客からのフィードバックを自動収集し、担当者にタスクを割り振る業務など、多様な自動化が可能になる。
実際に海外フィンテック企業のRamp社では、ツールを集約しレベル3へ移行したことで、70〜80%のオペレーション効率化と、部門によっては3倍の処理速度向上を実現した。国内でも、NECが議事録作成工数を90%、報告書作成工数を25%削減し、大阪ガスが毎月2000時間を削減するなど、明確な成果を上げている。
生成AIは今、指示待ちのツールから、自律して共に働く「チームメイト」へと進化している。自社のAI導入を停滞させないために、まずは全社員が連携された情報基盤のもとでレベル2のアシスタント機能を使い、その「便利さ」を実感することから始めるべきだ。
それが、組織から「仕事のための仕事」をなくし、真の知的労働を再定義するイノベーションの確実な第一歩となるはずだ。
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