ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
例年、4割が育つ途中で死んでいた養殖ヒラメが1匹も死ななかった。エサを食べても育たないウナギの「ヒネ仔」が成長し始めた。インドで実施した試験では、子牛の下痢発症率が0%になった。
一見すると共通点のないこれらの成果を生み出したのは、大分県別府市の温泉で見つかった1つの微生物だ。
この微生物を発見したのが「SARABiO(サラビオ)温泉微生物研究所」。もともとは、「温泉には、なぜ効能があるのか」を科学的に解き明かそうと研究を始めた企業だった。研究成果はまず化粧品として事業化され、その後、畜産・水産、さらには医療へと応用範囲を広げている。
別府の温泉で見つかった微生物は、なぜ魚や牛、さらには人の健康にも応用できるようになったのか。同社会長の濱田茂氏にその歩みを取材した。
「美肌の湯」「療養の湯」として知られる別府温泉。その効能は古くから語り継がれてきたが、長らく言い伝えの域を出ず、科学的な裏付けは十分ではなかった。
SARABiO温泉微生物研究所は、2009年に温泉の湯や泥に生息する微生物の研究を開始。2011年には新種の藻類微生物「RG92」を発見し、高い抗炎症作用を持つことを確認した。2015年には特許を取得し、その後も細胞試験、動物試験、ヒト試験を重ね、2020年には研究成果がオランダの薬学専門誌に査読付き論文として掲載された。
「細胞、動物、人間。この3つで同じ傾向のデータが出るケースは本当に少ない。それだけ信頼性が高いということです」と、濱田氏は説明する。
同社は、このRG92を活用したヘアケア・スキンケア製品を開発し、化粧品事業を展開するが、この展開は美容分野だけにとどまらなかった。
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
中小企業は「消去法」で50代を採用する 早期退職の前に知るべき現実
倒産寸前なのに年収100万円アップ 売上38億円のV字回復を実現した、山梨のプリント企業の「決断と狙い」
病院内のカフェ、なぜ「タリーズ」が多い? 100店舗展開を支える運営戦略
退職一時金を「廃止」する会社は増えるのか 優秀人材が逃げる給与シフトの成否Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング