セルフレジもリモートワークも普及する前は「バラ色の未来」ばかりが唱えられたが、実際にやってみると、システムを悪用する人が現れたり、期待した効果が得られなかったりしている。なぜ、このような事態に陥るのか。人間には、正しい行動を取ろうとする善良な面がある一方、自分が得をするためならズルやごまかしもする利己的な面があるからだ。
こうした「人間の二面性」を前提とせず、現実を無視した制度や精神論に依存する政策は、いくら強引に推し進めても、最終的には機能しなくなる。
「バラ色の未来」が語られている消費減税も、実際に導入してみれば期待ハズレに終わるだろう。そのとき、ザイム真理教の陰謀だとか、IMF(国際通貨基金)の圧力がどうとか他責思考に陥るのではなく、「人間は不合理で自分勝手な行動を取るものだ」という現実から目をそらさず、「失敗の本質」を真摯(しんし)に分析し、子どもや孫の世代に残す「歴史の教訓」としていただきたい。
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル』
近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受
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