後輩から「壁打ちさせてください」は失礼? なんとなく感じる不愉快さの正体(1/3 ページ)

» 2026年07月23日 08時00分 公開
[村上ゆかりITmedia]

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著者プロフィール:村上 ゆかり

コラムニスト。1児の母。リクルートにて人材業界で法人営業、面接、面談フォロー実績数百件を経験。人事役員などと伴走しさまざまな人事課題に向き合う。広告業界にて5000人集客イベント企画&事務局経験、福祉業界では人事管理職として新卒及び中途採用を1人で設計から実務まで担当し年間約120人採用を達成。国会議員秘書約4年半を経験後、フリーで活動を始め、執筆のほか企業の人事採用コンサルタントなどを手掛ける。アンガーマネジメント講師。

 「壁打ちの機会を頂きたい」――若手からこう切り出されたら、あなたはどう感じるだろうか。

「壁打ち」は失礼な行為なのか?(ゲッティイメージズ、以下同)

 7月15日、この言葉づかいをめぐる一つの投稿がXで話題となった。投稿者は有名私立大学の准教授だ。同氏は「最近『壁打ち』という言葉を使いたがる自信過剰気味の10代後半から20代前半の人がいる」と指摘。目上の相手に相談や意見を求める際に「壁打ちの機会を頂きたい」と言うのはおかしく、極めて失礼だと指摘し、「壁打ちなら1人でやってて下さい」と締めくくった。

 これに対し「目上の相手を壁扱いするな」「イラッとする」と同調する声と、「1ミリも不快に思わない」「そんなことで目くじらを立てるのは過剰反応だ」と反発する声が衝突し、投稿の表示回数はわずか4日で250万を超えた。

 目上の人への「壁打ち」は、本当に失礼なのか。

「壁打ち」とは何か

 「壁打ち」はもともと、テニスや卓球などのスポーツにおいて、1人で壁に向かってボールを打ち続ける自主練習を指していた。それがビジネスシーンに転用され、解決策の提示を求める「相談」ではなく、誰かに話を聞いてもらい、自分の考えを整理する行為を指す言葉として使われている。

壁打ちは自主練で使われる言葉だった

 単にアドバイスを求めるのではなく、相手の反応を受けてアイデアの方向性を見直すことを重視した場合に「壁打ち」という言葉が用いられがちだ。近年は生成AIとの対話で思考を整理する「AI壁打ち」が普及し、「壁打ち」という言葉の使用頻度も上がっているように筆者は思う。

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