では、どうすればレタスを最後まで食べてもらえるのか。そこで考えたのが、レタス自身にメッセージを発信してもらうというアイデアだった。味の素・コンシューマーフーズ事業部の佐々木絵梨さんは「レタスの課題に気付いてもらうには、レタス自身が語りかける形が最も伝わると考えました」と話す。
売り場で藤原さんの真剣な表情が目に入れば、「これは何?」と足を止める人も多いはずだ。食品ロスという少し難しいテーマを、楽しみながら知ってもらう。それが今回の企画の狙いである。
もちろん、社内でも最初からすぐに賛成されたわけではなかった。「本当に藤原さんの顔をレタスに使うのか」と驚く声もあったという。それでも、「なんだこれは?」と興味を持ってもらうことが、まずはこの問題を知ってもらうきっかけになる。そう考え、実現に向けて動き出した。
もう一つ大きな壁があった。それは、レタスが同じ形のものが一つもない野菜だということだ。工場で生産される商品なら、サイズや形をそろえることができる。しかし、レタスは一玉ごとに大きさも丸みも違う。
そのため、フィルムを巻くと藤原さんの顔の位置がずれたり、表情が伸びて見えたりすることがある。そこで、どのレタスでもきれいに顔が見えるよう、フィルムの素材やデザインを何度も調整。巻き方まで細かく検証したという。
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