さて、次に気になるのは、日本のコンビニの成長を支えてきたドミナント戦略が、もはや機能しないのであれば、これからのコンビニはどうやって戦っていけばいいのかということだろう。
よく言われるのは「マルチフォーマット戦略」である。
コンビニといえば、日本全国どこでも同じ店内、同じ品ぞろえ、同じサービス品質というのが常識であり、この均一性こそがコンビニBIG3の強みとされてきた。しかし、人口減少や消費志向の多様化を踏まえ、それぞれの立地や周辺環境、顧客の特性に応じて店舗フォーマットをカスタマイズすべきだという考え方が広がった。
分かりやすいのはローソンだ。一般的な青い看板のローソン以外にも「ナチュラルローソン」「ローソン100」、OTC医薬品の販売に特化した「ヘルスケアローソン」、介護拠点を併設した「ケアローソン」、病院内の「ホスピタルローソン」など、さまざまなフォーマットを展開している。
このような地域のニーズにきめ細かく対応したマルチフォーマットがコンビニの未来となるという考えは、ファミマも同じだ。それを象徴するのが7月10日、東京・麻布台にオープンした「FAMIMA PARK AZABUDAI」である。
これはコンビニの新たな可能性を追求する「Next FamilyMart Project」初の旗艦店で、クリエイティブ・ディレクターNIGO氏との共創で生まれたものだ。店内では人気の「コンビニエンスウエア」がアパレルショップのように並び「試着室」が設置されているほか、店頭にはコーヒーや軽食がテークアウトできる「FAMIMA STAND」もある。
超高級マンションやチームラボのデジタルアートミュージアムもある麻布台ヒルズというロケーションならではのフォーマットといえる。
店舗網を広げ、全国どこでも同じ店舗で同じような商品を販売し、商圏内での顧客ロイヤルティーを高めるという発想から、それぞれの地域の特色や事情に応じて、コンビニ側も柔軟に戦い方を変える時代になっている。
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