3つの駅を、乗降客数・住宅の厚み・家賃水準の3つの軸で見ています。数字の大小ではなく、自分の商売と合うかどうかを見ます。
広域図を見ただけでは、まだ候補を決めることはできません。ここからは、公開データを使って、残す街と外す街を分けます。このワークで前提にしているのは、生活密着・日常利用型業態です。こうした業態で見るべき3つの軸で、上の地図を読みます。
そこで、上の地図には、主要駅の乗降客数、人口や世帯の厚み、昼夜間人口の傾向を重ねています。ここで重要なのは、数字の大小だけではありません。
新宿のように、人が多い街でも、家賃水準が高く、現実的でないことがあります。中野のように、商業集積が強く、競争が激しい街もあります。一方で、荻窪のように、住宅地の厚みがあり、生活と商業が重なっている街は、現実的な候補として残ります。つまり、自分の商売が成立しうる街を残します。
この条件に照らして、生活密着型として成立可能性が高いため、ここでは荻窪を現実的な候補として残して見ていきます。
この段階では、まだ出店場所を探しません。まずは街全体の構造をつかみます。ネットで調べるだけでもさまざまなデータが見えてきます。
ここまでで、広域の中から、今回の前提に合う街として、荻窪に注視します。しかし、ここでいきなり出店場所を探してはいけません。良さそうに見える場所ほど、立ち止まって構造を確認する必要があります。
大切なのは、その街の構造を理解することです。こうした全体像を捉えないまま、個別の立地を見ると、一見良く見える場所でも、使われない場所を選んでしまいます。
ここで見るのは、「どこに出すか」ではありません。その街が、どのような構造を持ち、どの方向に生活が広がり、どこに人の流れが生まれているのか。その全体像をつかむことです。
この視点を持ったところで、白図に進みます。
元株式会社ローソン 理事執行役員。株式会社ツナグ. 代表取締役。コンビニエンスストア業界の大手2社のセブン-イレブン・ジャパンとローソンで、約30年にわたり全国あらゆる地域の現場で出店と運営、そして立て直しを手掛けてきた「リアル店舗開発のプロフェッショナル」。両社で合計約2000店の新規出店、運営・業務改善に取り組み、成功に導いてきた。
延べ150億人・1600億円規模の店舗出店〜運営というコンビニエンスストア業界での実績と経験をベースに確立した自身のオリジナルメソッドを、あらゆる業種業態の出店希望者や店舗オーナーに提供することを目的に2025年に独立。出店戦略および営業戦略アドバイザーとして、個人、スタートアップ企業から大企業までの事業支援を行っている。
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