なじみのキャラクターが予想外の行動を取ることで、シュールさや意外性が生まれる。そして、そこに「ツッコミ」が入ることで、加速度的に注目が集まっていく。
また、しまじろう単体ではなく、“同僚”であるコラショとのコミュニケーションを盛り込むことで、新たな関係性が構築されている。両者は本来、対象年齢が異なり、別の世界観やストーリーの中にいた。しかしSNS上では、そうした垣根を越えたコラボを、“大人の事情”で日常的に行えるのだ。
キャラクターのSNS発信によって、商品やサービスを訴求する。そうした手法を採用しているのは、ベネッセだけではない。よく知られているのが、語学アプリの「Duolingo(デュオリンゴ)」である。最新のネットミームを活用すると同時に、しまじろうたちと同様、一般ユーザーへの返信も積極的に行っている。
過去にITmedia ビジネスオンラインがDuolingoに取材した記事『学習アプリなのに「ネタ全開」……万バズ連発の「デュオリンゴ」、マーケ戦略の裏側』によると、投稿の背景には「ブランドの人格化」があるという。そして楽しい印象を持ってもらった結果として、「語学の勉強をしようと思い立った時に、Duolingoを思い出してもらうこと」を目指しているそうだ。
こどもちゃれんじや進研ゼミの場合、すでに一般的な認知は得られている。その点において、Duolingoとはやや異なるが、「思い出してもらうためのキャラ活用」という点では重なる部分も大きい。
ブランド訴求のためにキャラクターを活用することは、大きな可能性を秘めている。十分な予算や人手を確保できず、なかなか知名度を上げられない場合でも、これらの事例は参考になるはずだ。
もちろん炎上のリスクもあるが、「企業の公式キャラらしさ」を捨てた言動には、一定の価値がある。ファンが増えれば、いざというときの味方も増える。攻めたブランディングが、防御に効くこともあるのだ。
懐かしい存在を、現在進行形のキャラクターへ。しまじろうやコラショのSNS活用は、過去から受け継いだブランド資産を守りながら、現代に合わせてアップデートする方法を学べる事例と言える。
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