CxO Insights

年間10万件の「顧客の声」を発注会議に直結 AOKIが競合視察で掴んだ「VOC経営」の凄み(4/4 ページ)

» 2026年10月06日 07時00分 公開
[河嶌太郎,ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

600店舗の「接客力×ものづくり」 外部出身の新社長が描く新生AOKI

――VOCを経営に生かす取り組みは、業界全体でも広がっているのでしょうか。

立川: 競合を含め、多くの企業が顧客の声を経営に生かす取り組みを進めています。当社はまだ、どの企業のツールを使って本格的に取り組むかを決め切れていません。ツールを提供する企業が数多くあるため、トライアルを重ね、当社に最も合うものに絞り込んで本格導入する方針です。3年ほど、そのトライアルを続けています。

――小出社長は、AOKIのファッション事業を今後どうしていきたいと考えていますか。

小出: 私は百貨店向けのアパレルメーカーで育った人間です。ただ、その中でもマーチャンダイザー(MD)の経験が長く、商品をゼロから企画して作るというより、数量設計や効率化といった数値面をずっと見てきました。その経験と、AOKIがスーツ作りで培ってきた力をどう融合させるか。そこが私にとって一番の任務です。

 もう1つ、外部から来た人間としてAOKIに強く感じるのは、店長を中心とした人の力、つまり接客力の高さです。AOKIは500店舗近く、ビジネスウェアの「ORIHICA」も含めると600店舗以上を展開しています。その接客力が、おもてなしの力につながっています。

 スーツを作ってきた力を転用しながら、ビジネスウェアの売り上げを維持しつつ、カジュアルやレディースに力を入れる。そこに人の力を掛け合わせる。これまでの延長線上にある取り組みですが、そこに磨きをかけていきます。

 加えて、私のキャリアであるものづくりにさらに踏み込み、顧客のニーズやウォンツ、つまり顧客の生の声を商品にどう生かすか。そのためのデジタル活用に、もっと踏み込んでいくことが、これからの課題になります。

視聴無料・LIVE配信:
AI経営時代を勝ち抜く「CxO Insights 2026 秋」

photo

  • 開催日:10月15日(木)
  • 形式:オンラインセミナー
  • 参加費:無料

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR