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JFEホールディングス柿木厚司社長に聞く展望 洋上風力など新規分野に果敢に挑戦JFE柿木社長を直撃【後編】(4/4 ページ)

JFEホールディングスは、第7次中期経営計画(2021年度から24年度)を持続的な成長のための強靭な経営基盤を確立し、新たなステージに飛躍するための4年間と位置付けている。その柱は、これまでの鉄鋼生産で築いてきた経験を生かして新たなビジネスにチャレンジすることだ。進めようとしている新規分野の将来性などについて柿木厚司社長に聞いた。

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変化に対応できる会社が一番強い

――社内改革を進める中で、最優先に進めたいことは何ですか。

 大きな会社なので、経営統合した後に良かった面もありますが、何でも合議で決めてきたので、多くのことを上にあげて決めてきました。その反動もあり、若干待ちの姿勢がみられるので、新しい分野に挑戦する形で仕事を進めてもらいたい。

 例えば洋上風力にしてもそうですが、風車のビジネスで海外勢が強いからと言って諦めるのでなく自分の技術で挑戦してもらいたい。そうすることで、JFEグループが洋上風力全体のビジネスを手掛けることができるようになり、そうすれば利益も安定します。

――JFEグループの経営者として日ごろから心掛けていることは何でしょうか。

 若いころは新事業の担当をしていて、半導体事業が不振になってLSIやシリコンウエハー事業から撤退した時に、社員の再就職先を探そうと多くの会社に再就職を頼んで回りました。最後まで社員の面倒を見ることに尽くしました。

 社長になってからは、変化の激しい時代になりました。変化に対応できる会社、人が一番強いのではないでしょうか。鉄鋼業界も市況はどうなるか、中国がどう出るかは分からないので、私自身も会社全体も変化を恐れず対応できることが大事だと思います。

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