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第131回 夏と花火と距離の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/4 ページ)

» 2010年08月12日 11時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 さて花火で大事なのは、いつシャッターを開き、いつ閉じるかだ。

 タイミング良く撮影を始めて、タイミング良く終える。特に連発されると止めるタイミングが難しい。次の花火の軌跡だけが残るようではうまくない。逆に一段落つくまでシャッターを開いていると、明るくなり過ぎて大爆発状態になる。

 でも長くシャッターを開いていると、その間の花火が全部記録されるので画面は賑やかになる。逆に、花火の形によっては短めに抑えた方がいいこともある。

タイミングのよくない例。メインである中央の花火に軌跡がなく、左右に別の花火の軌跡だけが残っている。さすがにこれはちょっとね(写真=左)。タイミングがそれなりに揃った例。中央の大きな花火の軌跡がきれいに収まってる。これ、シャッタースピード8秒。リモートレリーズを手にタイミングを計りながら撮影(写真=右)
8秒できれいに撮れることもあれば、シャッタースピード2秒でも大爆発気味になっちゃうこともある。大きくて明るい花火が連発できそうだからF16まで絞ったのだが足りず。大物があがるときは要注意(写真=左)。最近多い、スマイルやハートやドラえもんや、そんな形を楽しむ花火はシャッタースピードが長いと形がくずれて何を撮ったか分からなくなる。そんなときは速めにシャッターを閉じる(写真=右)

 では今回の傑作を。これを見て、イタリアの画家「アルチンボルド」を思い出したという人がいた。果物を組み合わせて顔を描いた人だが確かにいわれてみれば。

無数に上がった小さな花火群。色も形もさまざまで華やか。カラフルでトロピカル

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