DMC-GH2の撮像素子は新開発の1605万画素Live MOSセンサー。DMC-GH1と同様、センサーはイメージサークルよりちょっと大きめで、マルチアスペクトに対応している。たいていのデジカメはアスペクト比を変える=上下(正方形にする場合は左右)をトリミングするので画角が狭くなるが、GH2のセンサー自体は4:3ではあるが、レンズのイメージサークルより大きいのでアスペクト比を変更しても画角を変えなくて済む。
先日レビュー記事を掲載したDMC-LX5(レビュー:より高画質な写りを求める人へ――LUMIX「DMC-LX5」 )と同様、マルチアスペクトブラケット機能を使うと、1回のシャッターで4種類のアスペクトの写真を撮ってくれる。
4:3から16:9になるにつれて、左右の画角が広がっているのが分かると思う。マイクロフォーサーズは4:3だからなあ……と思っている人もこれはありがたいだろう。わたしもそのひとりなので今回の作例は3:2をメインに撮影している。またHD動画を撮るときも存分に広角を楽しめる。
もうひとつのウリは高速なAF。もともと高速だったAFがさらに速くなった。公称値は約0.1秒。同じレンズを使ってDMC-GH1と撮り比べてみたところ、体感できるレベルの違いがあった。14〜140ミリの高倍率ズームレンズ「LUMIX G VARIO HD 14-140mm / F4.0-5.8 ASPH. / MEGA O.I.S.」はもともとAFが高速なのでこれにDMC-GH2を組み合わせると一瞬でピントが合う感じ。AFが遅いといわれる「LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH」でもかなり快適。これはすばらしい。
その理由はAF時のセンサー駆動速度を60fpsから120fpsにあげたためという。コントラスト検出は撮像素子がとらえた信号を解析して判断するため、AF時のセンサー駆動速度を上げるとその分(もちろんそれに見合った処理速度も必要になるが)AFが速くなるというわけだ。
撮像素子の高速化はほかのシーンでも効いてくる。
ひとつは連写。通常の高速連写では最高秒5枚だがメカシャッターを使わない超高速(SH)モードだと秒40コマ(最大40コマ)の連射が可能になる。画像サイズは400万画素相当に落ちるが、このクオリティならいろいろなシーンで使えるはずだ。ちなみに400万画素で秒40コマというとこんなレベルだ。
けっこう使えそうなのが分かってもらえるだろう。
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