では使ってみるべし。ぎゅっと小さくなったDMC-GF2。DMC-GF1に比べると(写真で見る、世界最小・最軽量“LUMIX”「DMC-GF2」)、その理由の一端を見て取れる。モードダイヤルがなくなり、ボタンの数も4つほど減ったからだ。
じゃあボタンが減った分使いづらくなったのか、モードダイヤルがないと撮影モード変更がしにくいじゃないか(と、NEX-5を知る人は心配するに違いない)。
それが、そうでもないのである。タッチパネルを上手に使っているからだ。モードダイヤルやディスプレイボタンはそのままタッチパネル内に移行。指でとんとんと押すだけで切り替えられる。ダイヤルほどのダイレクト感はないが、意外なほどにストレスを感じさせない。
タッチパネルのUIもDMC-G2やDMC-GH2から進化した。これら既存機種はタッチパネルから「Q.MENU」を呼び出すと、内容が細かすぎて指で操作するのは大変だった(従来通りキーで操作する方が速かったりする)。DMC-GF2はQ.MENUをリニューアルし、Q.MENU内のボタンの数を減らしてサイズを大きくした。そのかわり、カスタマイズ可能にしたのである。Q.MENUに割り当てられる項目は5×2の10項目。使いたいものを使いたい順番で並べれば、十分な数だ。
より細かい設定ができる「MENU」は従来通り十字キーで操作。何でもかんでもタッチパネルに頼らないのもいい。
もちろんDMC-G2/GH2で便利だったタッチAFも搭載。23点AFではAFエリアを、1点AFだとAFエリアの大きさと場所を指でさっと指定できるのはタッチパネルモデルならではといえよう。
ボタンを減らしてタッチパネルに移行したといっても、背面のダイヤルを押し込んでの露出補正、十字キーに割り当てられたホワイトバランスやISO感度など、重要な操作系はちゃんと残っている。小型化のためにダイヤルやボタンを減らした分のフォローがちゃんとできているのは、堅実なアプローチだ。
ただ、ボディが薄くなり、凹凸が少し減ったせいか、右手のグリップはやや心許なくなった。そこは残念。
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