撮影機能の面では、アートフィルターの強化に注目したい。アートフィルターとは、さまざまなエフェクトを加えて撮影する機能のこと。E-PL2に搭載されたアートフィルターは、カラフルな色合いになる「ポップアート」と、階調と輪郭がソフトになる「ファンタジックフォーカス」、高感度白黒フィルム風の「ラフモノクローム」、トイカメラの雰囲気を表現する「トイフォト」、風景をオモチャのように仕上げる「ジオラマ」、階調の再現域を広げた上で、コントラストを局所的に調整する「ドラマチックトーン」の計6種類。
これらのアートフィルターは、従来のPENやPEN Liteシリーズ、一眼レフ「E-5」などから継承したものだが、新たにE-PL2ではオプション機能として、「ポップアート」と「ラフモノクローム」「トイフォト」の3つのアートフィルターに関して、効果の雰囲気が異なるバリエーションを選べるようになった。

アートフィルターの選択画面で、十字の右ボタンを押すと、「フレーム効果」などのアートエフェクトを付加できる(写真=左)、一部のアートフィルターでは、タイプI〜IIIなどのバリエーションを選択できる(写真=右)さらに一部のアートフィルターについては、画像の周辺部に黒い縁どりを加える「フレーム効果」や、周辺光量を下げる「ピンホール効果」、ぼかしを加える「ソフトフォーカス効果」を付加(トッピング)できるようになった。
アートフィルターの使い方は、モードダイヤルを「ART」の位置にセットして、液晶表示されたサンプル画像を見ながら、好きな効果を選択する。また一眼レフ機E-5と同じく、絞り優先AEやシャッター優先AE、マニュアル露出、動画などの他の撮影モードを選択した状態で、「ピクチャーモード(従来の仕上がりモード)」の設定画面を呼び出して、アートフィルターを選択することもできる。
メニュー内の細かい機能にも、いくつかの改良が加えられている。たとえばカスタム機能として、E-PL1ではFnボタンとムービーボタンの機能の割り当てを変更可能だったが、E-PL2ではさらに十字の下ボタンと右ボタンについても好きな機能を登録できるようになった。また、従来のカスタムリセット機能とマイモード機能は、「リセット/マイセット」という名称で1つに統一された。

マイセットには、各種の機能や設定の組み合わせを4種類まで登録できる。登録後に、あれこれと設定を変更しても、リセットすることで瞬時に設定を復帰できる(写真=左)、より豊富になったカスタムメニューの画面。メニューの表示色も、見やすく改良された(写真=右)
カスタムメニューの「ボタン機能」では、4つのボタンの割り当て機能をカスタマイズできる(写真=左)、カスタムメニューの「アートLVモード」では、アートフィルター使用時の液晶の見え方を2モードから選べる(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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