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» 2011年02月14日 11時00分 公開

明るい広角レンズが魅力な万人向け7倍ズーム機 サイバーショット「DSC-WX10」(2/4 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]

 シーンモードにはもうひとつ「連写+合成」技がある。2010年秋モデルで加わった背景をぼかして撮る機能で、ピントがあっているものとわざとボカしたものの2枚を合成することで、背景を大きくぼかした写真を撮るもの。けっこう微妙な機能だが、うまくいくと背景が大きくぼけたそれっぽい写真が撮れる。

 連写+合成のおもしろさを知らしめた「スイングパノラマ」には、高画素で撮れるHRモードが追加された(縦位置での撮影のみと成)。

 それ以外では、3D撮影機能として1枚の写真から自動的に3D写真を作り出す「3D静止画」機能もついたが、これは3D対応テレビがないと見られないので今回は試してない。動画はフルHD対応で動画撮影中のズーミングもAFも可能だ。

photo 3種類の3D機能。3D静止画、3Dスイングパノラマ、カメラ上でも楽しめるスイングマルチアングル。3D視聴環境を持っている人に

 面白いのは「カメラ内ガイド」機能。いわゆるオンラインヘルプ&マニュアルだ。初心者でもマニュアルいらずで使える面白い試みだ。

photophoto 右下のガイドボタンか、メニューからカメラ内ガイドを実行するとこの画面に。ガイド画面から直接機能を呼び出すこともでき、なかなかよくできている
photo モードダイヤルを回すと画面上で連動。簡単な解説付きで表示される。メニューから「機能ガイド」をオフにすると、左側の細かいガイド表示がなくなる。これがウザいと思ったらオフに

明るい広角レンズが魅力な万人向けカメラ

 “サイバーショット”DSC-WX10は、WX1からはじまる「広角で明るいズームレンズ+裏面照射CMOSセンサーならではの撮影技」満載カメラの延長線上にあり、順当な進化を遂げている。特に当初は独立していた機能を「プレミアムおまかせオート」として自動的に働くようにしていったのは万人向けのカメラとしてはいい進化だ。

photo ボタン類はシンプルで、円形十字キーの周りにロータリーダイヤルがついたのが新しい点。右下にヘルプ(撮影ガイド)ボタンがついた。ボタン類は前モデルより小さくなっている。液晶パネルは2.8インチ。人形の顔が赤ちゃんと認識された

 定評のあるスイングパノラマも少しずつ進化しており、裏面照射CMOSセンサーの高感度さや高速性をもっとも生かしたシリーズといっていい。2010年あたりから流行りはじめた、絵作りで遊ぶ「フィルタ系」には手を出してないのも特徴で、撮影機能の強化に力をいれた形だ。

photo スイングパノラマのワイド版。相変わらずきれいにつないでくれる。−0.7の補正をかけて撮影
photo 新たに追加された高解像度のスイングパノラマ。カメラを縦に持って回すので上下の画角も広いが、ファイルサイズもでかい。1万480×4096ピクセルとなる。ちょっと失敗して右端が欠けてしまったのが、ご勘弁
photo メニューのデザインは従来と同様。PやMモードではかなり細かく設定できる

 ボディの質感などにコストダウンを感じることもあるが、コンパクトなボディでこれだけ撮れると使ってて楽しいし、何より、サイバーショットならではの撮影機能を持っているというのは強みだ。惜しむらくは、最短撮影距離だ。

 今回のWXシリーズは「カメラ内ガイド」からも分かるように、初心者でも使いこなせるよう工夫されている上に、価格も推定実売価格が3万5000円程度と押さえられている。コストパフォーマンスが高く幅広いシチュエーションで、初心者でも使えるお得感の高い製品であることに間違いはない。明るい広角レンズで風景や室内撮影を楽しみ、望遠側でぐっと遠くのものも撮れるし、暗所にも強い汎用性の高さが魅力である。

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