撮像素子は1/2.3型有効画素数1610万画素CCDを搭載する。画像処理エンジン「EXILIMエンジン5.0」は、2つのCPUを搭載することで高速動作を可能にしており、ノイズの状態を解析してノイズリダクションの強弱を適用したり、解像感を損なわないようなノイズ低減のアルゴリズムを盛り込んでいる。
本体上部。モードダイヤルで通常のオートモード(赤の四角)、プレミアムオート、ベストショットと切り替えられる。ベストショットの次にあるのはスライドパノラマ、その次がマナーモードで、各種電子音が鳴らなくなり、フラッシュも発光しなくなるノイズリダクションは空やバック紙のような均一な背景に対しては強めにかかり、それに比べて建物などでは弱めにかかるようだ。ISO400まではコンパクトデジカメとして十分な画質で、ISO800になると解像感が失われ始める。均一な背景の強いノイズ処理と比較すれば、細かい部分はノイズと解像感を残しているという印象だ。ISO1600以降になると、嫌な感じのノイズの残りかたになり、シャープネスも低下するため、通常時はISO800ぐらいに抑えたいところだ。
EXILIMエンジン5.0による高速処理では、カメラを一方向に振りながら撮影するだけで、自動的にパノラマ画像を合成してくれる「スライドパノラマ」機能を実現している。上下左右のいずれの方向でも合成してくれ、左右の場合は最大5120×720ピクセル、上下では1280×4,320ピクセルという長大なパノラマ写真を生成してくれる。撮影後に合成の時間は必要だが、広角24ミリでも入りきらない広大な景色や高い建物を撮影したいときに便利な機能だ。EXILIMでおなじみのダイナミックフォト機能にももちろん対応している。
絞り優先(A)/シャッタースピード優先(S)/マニュアル露出(M)の撮影モードも搭載。絞り優先モードでは、NDフィルタを使った2段階の絞りの変更しかでできないが、シャッタースピード優先やマニュアル露出モードを使うことで、ある程度自由に設定を変えた撮影が可能だ。
豊富なシーンモード「ベストショット」機能も健在で、36種類のベストショット機能を装備。さらに各種撮影設定を変更した上で写真を撮り、それをベストショットとして登録する機能も備えている。
カスタマイズ機能では、撮影時にSETボタンで表示される操作パネルに表示される項目の入れ替え、電源オン/オフ時に設定した項目を初期化するかそのまま記憶するかを選択できるモードメモリ、シャープネスや彩度、コントラストの画質設定もできる。

明暗差の激しいシーンで暗部と明部の画像を補正するライティング機能や、約10コマ/秒(1280×960/20コマまで)、約4コマ/秒(1600×1200/8コマまで)、または3コマ/秒(1600×1200/3コマまで)のフラッシュ連写という連写機能も搭載EX-H30は、広角レンズ、高倍率ズーム、そして圧倒的な長寿命という、旅行に適した特徴を備えるカメラだ。とにかく便利に、簡単に写真を撮りたいというニーズに十分応えられるカメラに仕上がっている。
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