操作面での注目は、モードダイヤルを省く代わりに、本モデル独自の「ストライプスクリーン」と呼ばれる操作インタフェースを採用したことだ。これは、背面の「MENU」ボタンを押すと表示されるトップ画面では、画面が縦に6分割され、左から順に並んだ「ART(アートフィルター)」「iAUTO」「SCN(シーンモード)」「動画」「P/A/S/M」「SETUP」の各モードを、ボタン操作で選択できるようになっている。
通常の撮影メニューや再生メニューに関しては、ストライプスクリーンから「SETUP」を選んでOKを押すと表示される。細かい機能をひんぱんに切り替えながら撮影したい人には少々まどろっこしいが、オート主体のカメラ任せで使いたい人には、シンプルで分かりやすいだろう。初期設定ではメニューガイド機能がONになっていて、モードや機能を選択するごとに、その機能を意味を示す短い解説文を表示できる点もビギナー向けの配慮といえる。
また、フルオートに相当する「iAUTO」モードを選択した場合は、最近の他のPENシリーズと同じく「ライブガイド」を利用できる。これは「鮮やかさ」や「色合い」、「背景をぼかす」などの5項目を直感操作で調整するための機能だ。
一方、カメラの操作に慣れ、さらにステップアップしたいユーザーの場合は、P(プログラムAE)、A(絞り優先AE)、S(シャッター優先AE)、M(マニュアル露出)の各モードを使うといいだろう。これらのモードで、背面のOKボタンを押した場合には、各種機能のアイコンが画面右端に並ぶ「ライブコントロール」と呼ばれる画面が表示。感度やホワイトバランスなどの諸機能をスムーズに設定できる。
上位モデルから継承したカスタムメニューによって、機能や操作性を自分流に細かく変更することも可能だ。カスタムメニューの項目数は非常に多いが、「ボタン機能」と「ダイヤル機能」「Info表示設定」「Control表示」「ピクチャーモード表示」あたりをきちんとセットしておくと、使い勝手が向上する。
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