ニコンブースの目玉は、なんといっても先日発表となったばかりのデジタル一眼レフカメラ「D800」とフラグシップモデル「D4」の実機に触れられる体験コーナーだ。この体験コーナーは平日にもかかわらず30〜60分待ちの大盛況となっていた。
早速、D4とD800の実機を触ってみた。両機種とも新しいデザインになり、それに伴うボタンレイアウトの変更を確認できた。AE-L/AF-Lボタンが無くなっているがFnボタンにカスタムで設定できるようになっていた。
曲面が強調されたD4のデザインは、実際に手にしてみると持ちやすさを考慮したデザインであることが分かった。こういった部分は実機を触ってみないと気付かないので、体験コーナーでは重さや持ちやすさ、レスポンス、そしてシャッター音などもチェックしてみてほしい。
気になるD4の高感度性能だが、説明員によるとセンサーの進化により、D3sより画素数アップしつつ(D3sは1210万画素、D4は1620万画素)、高感度性能は向上しているという。
D800は価格帯と用途がD4と違うこともありさまざまな層から問い合わせがあるという。D800とローパスフィルターを無効化した「D800E」の違いの問い合わせも多く、どのような用途に使うのか、自分の用途の場合はどちらがいいのかといった相談に対してローパスフィルターの原理から説明していた。
大まかに言えばD800のローパスフィルターは、光を1段目で横方向に2段階目でさらに縦方向へ分け、4方向に光を拡散し解像度を落とす。一方、D800Eのローパスフィルターは、光を1段階目で縦方向に光を分け、2段階目でその分けた光を元に戻す。センサーとローパスフィルター自体、D800/D800Eでは同じものを使用しているが、光学処理で違いを出しているのだ。
解像度重視の風景写真や、美術品などデータとして保存する用途であればD800Eが適するが、通常の用途であればD800でも十分の解像感を得られるという。とはいえ、ブレが目立ちやすいので撮影の際に細心の注意を払うこと、ナノクリスタルコートなどを使用した最新のレンズでの撮影が性能を引き出すポイントのようだ。
また、体験コーナーには希望するレンズを装着して使用感を試すこともできるので、ぜひとも活用してほしい。最新の「AF-S 85mm F1.8G」も試すことができた。
コンパクトデジタルカメラコーナーには、「COOLPIX P310」をはじめとする最新機種とNikon 1 J1、V1の実機展示が行われている。P310には新たに左右二枚の絵を合成して3D撮影を可能とするモードが新たに追加されていた。このコーナーはこのP310とタッチパネルを搭載したS4300で、手にするユーザー層が分かれているようだった。
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