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ニコンブースは「D800」と「D4」が大人気、体験コーナーは60分待ちもCP+ 2012

» 2012年02月09日 23時25分 公開
[mi2_303,ITmedia]

 ニコンブースの目玉は、なんといっても先日発表となったばかりのデジタル一眼レフカメラ「D800」とフラグシップモデル「D4」の実機に触れられる体験コーナーだ。この体験コーナーは平日にもかかわらず30〜60分待ちの大盛況となっていた。

photo D4とD800の両方を体験できるコーナー。関係者や招待客などしか入場できない9日午前でも、30分待ちのプラカードが出ていた

 早速、D4とD800の実機を触ってみた。両機種とも新しいデザインになり、それに伴うボタンレイアウトの変更を確認できた。AE-L/AF-Lボタンが無くなっているがFnボタンにカスタムで設定できるようになっていた。

 曲面が強調されたD4のデザインは、実際に手にしてみると持ちやすさを考慮したデザインであることが分かった。こういった部分は実機を触ってみないと気付かないので、体験コーナーでは重さや持ちやすさ、レスポンス、そしてシャッター音などもチェックしてみてほしい。

 気になるD4の高感度性能だが、説明員によるとセンサーの進化により、D3sより画素数アップしつつ(D3sは1210万画素、D4は1620万画素)、高感度性能は向上しているという。

photophoto ニコン「D4」 D3シリーズより丸みを帯びたシルエットになった。D3シリーズのグリップ部分にあった角はなくなり、フィット感が増している
photophoto 測光モードレバーがなくなり、左肩のボタンに変更された(写真=左)、XQDカードとCFカードの比較。高さはCFより少し大きいが幅は2/3ぐらい。厚みはほぼ同じ

 D800は価格帯と用途がD4と違うこともありさまざまな層から問い合わせがあるという。D800とローパスフィルターを無効化した「D800E」の違いの問い合わせも多く、どのような用途に使うのか、自分の用途の場合はどちらがいいのかといった相談に対してローパスフィルターの原理から説明していた。

 大まかに言えばD800のローパスフィルターは、光を1段目で横方向に2段階目でさらに縦方向へ分け、4方向に光を拡散し解像度を落とす。一方、D800Eのローパスフィルターは、光を1段階目で縦方向に光を分け、2段階目でその分けた光を元に戻す。センサーとローパスフィルター自体、D800/D800Eでは同じものを使用しているが、光学処理で違いを出しているのだ。

 解像度重視の風景写真や、美術品などデータとして保存する用途であればD800Eが適するが、通常の用途であればD800でも十分の解像感を得られるという。とはいえ、ブレが目立ちやすいので撮影の際に細心の注意を払うこと、ナノクリスタルコートなどを使用した最新のレンズでの撮影が性能を引き出すポイントのようだ。

photophoto 「D800」 D4ほど極端な丸みはないが、D700とも違ったデザイン。D800Eのロゴは真上からでも読めるほど角度がついてる(写真=左)、向かって左のダイヤル+ボタン部分は4つにわけられ新たにBKT(ブラケット)が割り当てられた(写真=右)
photophoto バッテリグリップ「MB-D12」はMB-D10と形状は似ている印象。バッテリーはD4と同じEN-EL18を使用できるが、バッテリー室カバーBL-5が必要(写真=左)、MB-D12の接点は新形状なった。それに伴い、ボディ側のフタはシンプルな形状となっている

 また、体験コーナーには希望するレンズを装着して使用感を試すこともできるので、ぜひとも活用してほしい。最新の「AF-S 85mm F1.8G」も試すことができた。

photo D4とD800によるスペシャルフォトギャラリーも見所

 コンパクトデジタルカメラコーナーには、「COOLPIX P310」をはじめとする最新機種とNikon 1 J1、V1の実機展示が行われている。P310には新たに左右二枚の絵を合成して3D撮影を可能とするモードが新たに追加されていた。このコーナーはこのP310とタッチパネルを搭載したS4300で、手にするユーザー層が分かれているようだった。

photophoto Nikon 1をはじめとするコンパクトデジタルカメラコーナー。COOLPIXもここで体験できる(写真=左)、タッチパネル操作の「COOLPIX S4300」は、年配の方も熱心に説明を聞いていた(写真=右)
photophotophoto 新色「ホワイト」が加わり、リッチなイメージとなった「COOLPIX P310」(写真=左)、P310には前面にFnボタンが追加された。FnボタンにはISO感度やオートフォーカスモードなどの項目を設定できる(写真=中)、左、右と2枚撮影して3D画像を作成するモードが追加されている(写真=右)
photo 正面のステージではD4やD800のデモンストレーションが行われているので参加してみてみよう。手前のカラフルなステージではD4やD800で撮影体験ができるので、新しいAFや動画機能を試してみたい方はこちらへ。混雑時には長い列ができることも

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