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写真で見る「PENTAX K-30」

» 2012年05月30日 11時26分 公開
[ITmedia]
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 ペンタックスが発表したデジタル一眼レフ「PENTAX K-30」は、同社デジタル一眼レフとしては「645D」「K-5」に続くミドルクラスに位置づけられているものの、曲線を多用したデザインや、ラバー仕上げを多用した外装仕上げによって、受ける印象は同じAPS-Cサイズセンサーを採用するK-5とかなり異なるものになっている。

photo 防じん防滴構造を採用する「K-30」。写真のレンズ「smc PENTAX-DA18-135mm F3.5-5.6 ED AL[IF]DC WR」も防じん防滴構造。ボディカラーは写真の「クリスタルブルー」のほか、「ブラック」「クリスタルホワイト」の3色が用意され、全15色から好みのカラーを選択できるカラーオーダーも提供する

 ボディは全81カ所のシーリングによって防じん防滴構造となっているが、約128.5(幅)×96.5(高さ)×71.5(奥行き)ミリとコンパクトであり、同じく防じん防滴構造のK-5(約131×97×73ミリ 同)に比べてもわずかながら小さい。さらにボディ各所の曲線はぜい肉をそぎ落とすかのようなラインを描いており、視覚的にもコンパクトさを強調している。

 ペンタ部はK-5に比べてかなり前方へ張り出す格好となっており、「PENTAX」ロゴの入った部分の傾斜と相まって、大きな外観上のアクセントとなっている。なお、ファインダーにはK-5と同じくガラス製ペンタプリズムを採用しており、視野率約100%、倍率0.92倍とK-5同等のスペックを実現している。

photophoto 正面(写真=左)と背面(写真=右)。撮像素子は新型有効1628万画素 APS-Cサイズ(23.7×15.7ミリ)CMOSセンサーで、画像処理エンジンには「PRIME M」を組み合わせることで、ISO 100〜12800の感度設定が行える(K-5の画像処理エンジンは645Dにも採用されている「PRIME II」で、最高ISO感度はISO51200)
photophoto 左右側面。グリップの中指がかかる部分に大きなえぐりが用意されているのはK-5と同様
photo 特徴的なペンタプリズム部

 グリップと背面にそれぞれ電子ダイヤルを設け、ボディ側面にAF.S/C/MFのフォーカスモードレバーとRAW/Fxボタンを設けるインタフェースはK-5に共通するが、モードダイヤル上部にロックボタンは用意されていない。なお、同社製カメラの特徴でもあるグリーンボタンはシャッターボタンの隣、露出補正ボタンに並ぶレイアウトで配置されている。

photophoto 内蔵ストロボはポップアップさせると発光部がかなり高い位置まで上がる
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photophoto えぐるような曲線と傾斜が多用されたデザイン。写真の「クリスタルブルー」では、周囲から「グフっぽい」「いやケンプファー」など意見も

 背面には3型/92万画素の液晶左上にライブビューボタン、右にAF/AF-Lと再生の各ボタンが用意され、十時キーには上から時計回りにISO/セルフタイマー/ドライブ/ホワイトバランス/ストロボの機能も割り振られている。「INFO」ボタンからはカスタムイメージやデジタルフィルター、HDR、測距点切り替え、保存形式、画質など15の項目をワンボタンで呼び出せる。十時キーで項目を選択し、電子ダイヤルでパラメータ変更という、右手親指だけで完結するインタフェースもK-5譲りだ。

photophoto 操作画面は既存Kシリーズを踏襲する
photophoto 電子水準器も利用できる(写真=左)、AF測距点は中央9点クロスの11点で、選択した測距点から被写体が外れても周辺測距点の距離情報を参照してAF追従を行う「セレクトエリア拡大」機能を搭載する(写真=右)

 AF補助光LEDも搭載するがボディへは完全に埋まっておらず、リトラクタブルライトのように斜めに露出するかたちで配置されている。機能的にはどのように埋め込まれていても差はないはずだが、ボディ各所に配置された曲線と相まって、K-30の独特な雰囲気を醸し出す大きな要素になっているように感じられる。

photophoto デザイン面でのアクセントにもなっているAF補助光LED(写真=左)、バッテリー室。別売乾電池ホルダー「D-BH109」を利用すれば、単三形乾電池(4本)でも駆動する(写真=右)

 詳細な製品レビューは追って掲載する。

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