さて、ライカレンズを装着して実際に撮影してみると、昨今のオートフォーカスが優秀なカメラシステムとは違った独特の緊張感があり、1枚1枚の撮影に重みを感じた。構図を決めて丁寧にピント合わせをしていると、AFでは被写体をここまで凝視することはなく、これまで何か大切なものを見逃しているのではないかと考えされられた。
マニュアルフォーカスによるピント合わせは、液晶表示のコントラストである程度合わせられるが、厳密にピント合わせをしたい場合は、背面のコマンドダイヤルを押して拡大表示に切り替える事で細かい追い込みが行える。
便利な拡大表示だが、使っていて気になったことがある。背面液晶の拡大表示でピント合わせをしようとすると、ピントリング操作が手ブレの原因となりやすいのだ。ライブビューで撮影する際には、ブレないようにカメラをしっかりと持つ必要がある。一方でファインダー撮影でのピント合わせなら、カメラを顔にあててホールドできるので、手ブレの発生を抑制できる。X-Pro1+Mマウントアダプターの利用時において、ファインダーの存在価値は非常に高いと感じた。
絞り開放からカッチリ写る高性能レンズといった印象の「Elmarit 28mm F2.8 ASPH」。ローパスフィルターレスのX-Pro1ならその性能を余すところなく発揮する。
X-Pro1のブラックボディに対してシルバーの質感が独特のマッチングを見せる「Summicron 35mm F2」。点光源のボケ方が特徴的といえる。
「Summilux 50mm F1.4」は自然な点光源やボケがキレイなうえ、開放からカッチリと写る描写も相まって素晴らしいの一言に尽きる。X-Pro1ボディのアナログ操作を含め、撮ることが楽しくなるレンズだ。
機材協力:マップカメラ
今回ライカレンズの貸し出し協力をいただいたマップカメラは、ライカのボディーやレンズ、関連商品などを取り扱う「正規LEICAパートナーショップ」。新宿にあるマップカメラ1号店の地下1階には、ライカ製品以外に舶来のカメラ及びレンズの新品・中古商品も取り扱っています。近ごろ、ライカMマウントレンズの価格がやや上昇傾向にあるとのことです。
モデル:ようか
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