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「PENTAX Q10」を「Kマウントアダプター」と楽しむ(1/2 ページ)

» 2012年11月30日 15時54分 公開
[ITmedia]
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 小さいけれど本格派、そんなキャッチフレーズが似合う「PENTAX Q」の最新モデルが「PENTAX Q10」。昨年登場したPENTAX Qの上位モデルにあたり、デザインと撮像素子を変更してきた。撮影機能についてはほぼ既存モデルを踏襲するので、変更点を中心にチェックしていこう。

photo 「PENTAX Q10」(シルバー)

 デザインの基本的なトーンは既存モデルを踏襲しており、一目で「Q」の新製品と分かる。ボディ前面のクイックダイヤルや各種ボタン類も同様に配置されているが、ペンタプリズム部(ミラーは搭載してないが)やボディ側面のデザインは変更されており、ちょっとグラマラスな雰囲気が加わった。

 シャッターボタンの大型化やクイックダイヤルの形状変更、それに背面十時キーの押し込みが深くなったなど、細かな変更が各所に行われており、操作性が向上している。凝縮感と剛性感のあるボディは相変わらずで、小さいながらもものとしての質感は損なわれていない。側面にあるカードスロットとバッテリー収納スペースのフタもカチリとしまり、触れていて楽しい。

photophoto 正面(写真=左)、背面(写真=右)
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 背面には露出補正と同社製品にはおなじみのグリーンボタン、「INFO」「MENU」、ストロボ/ISO感度/ドライブ/ホワイトバランスも割り振りされた十時キーと用意されており、このあたりも既存モデルと変わらない。ボタン操作に対する反応も機敏で、操作に際してストレスを感じることはない。

 操作系が変わっていないのは既存Qのユーザーからすれば、すんなりと操作できてうれしいが、2012年の小型デジカメとしてはタッチパネルの採用があっても良かったのではないかと思う。なんでもタッチパネル操作にすればよいというものではないが、AFスポットの場所変更などは画面タッチで操作できた方が便利だ。

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photo PENTAX Q10とPENTAX Qを並べて。基本的なボタン類については変更されていないが、PENTAX Q10のほうがややグラマラスな印象となっている。

 Qからの最も大きな変更は撮像素子の変更だろう。仕様上こそPENTAX Qと同一となる1/2.3型 有効1240万画素CMOSセンサーだが、新型とすることで解像感や階調表現性を向上させたほか、高感度撮影時のノイズ低減を実現したという。とりあず、高感度時のノイズ低減を確認すべく、ビル街の夜景を。

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photophoto 左上からISO800/1600/3200/6400

 APS-Cや1インチ、マイクロフォーサーズといったより大型のセンサーを搭載した機種に比べると見劣りしてしまうことは確かだが、ISO1600までは不自然さがなく、1/2.3型というコンパクトデジカメ向けのサイズとしては立派な結果といえる。また、ISO感度の範囲はISO100〜6400で、Qよりその範囲は広い(Qは125〜6400)。それにオート撮影時にも最高感度が設定できるのはQから継承している。ISO6400はさすがに緊急用といった感じの仕上がりになるので、「100〜3200」あたりに設定しておくのが良いように思える。

 撮影モード「AUTO」での森の中。シーン自動認識で「森」と判別され、ホワイトバランスや露出のズレもなく、ほぼ肉眼で見たままの仕上がりに。このあたりもQと同様だ。同様の作例がQのレビュー記事にもあるが、Q10の方が解像感が高い。この辺りは新センサーの採用による恩恵だろう。

photo F4.5 1/100秒 ISO160
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