でもあらかじめイルミネーションを楽しみに行くのなら、カメラをちゃんと用意してきたい。同じスノウマンの場所でミラーレス一眼で撮ってみたのがこちら。
マイクロフォーサーズのカメラで撮った写真だけど、スマホとは全然違うなってのが一目で分かると思う。なんだかんだいってカメラの性能は大事。本職デジカメだと手ブレ補正はついてるしISO感度を上げても画質はあまり落ちないからシャッタースピードも確保できるしね。
難しいのは露出。背景は暗くてスノウマンは照明で明るい。こんなときはモニタを見ながら露出補正をかけていい感じの明るさを見つけること。ストロボをたくと確実に顔に光を当てられるのでそれもよし。
ではもっと本格的になイルミネーションのあるところへ。やっぱり、イルミネーションをバックに撮りたいよね。でもスマホの時と同様、ストロボがないとこうなる。
ストロボを用意すればいいのだが、ここまで顔に光があたっていないと、顔にピントが合わない。で、そんなときにあると便利なのがケータイやスマホ。顔に向かってモニタの光を当て、顔を明るくする。そうするとピントが合う。AF補助光を使うよりこっちの方が確実。
で、撮るときは手にしたスマホをどっかに隠してもらってストロボをたいて撮ればいいのだ。顔の近くにスマホを出してもらって、そこにピントを合わせてもいい。
イルミネーションをバックに人を撮るとき、顔検出をしてくれないー、AFがうまく働かないーというのはひとつの難点なのだ。特に背景の方がぐっと明るいので、背景にピントが合っちゃうこともある。そんなとき、スマホやケータイの画面って便利なのである。
AFの問題が解決したら、あとはストロボで顔を明るく照らしてやるだけ。デジカメには「夜景+人物モード」があって、イルミネーションが背景だとそれを使えばOKみたいなところもあるけど、「夜景+人物」モードだとシャッタースピードがぐっと遅くなって手ブレしやすくなるので三脚がないときはあまりお勧めしない。三脚があってもシャッタースピードが遅くなる分被写体ぶれしやすい。
こんな感じで、ちょっとブレちゃう。
まあ、背景のイルミネーション密度が濃いときは普通にストロボをたいてもそれなりに撮れる。
さすがにちょっと背景が暗いけど。背景もある程度明るく撮りたい、でも三脚がないってときは、フラッシュを「スローシンクロモード」にし、シャッタースピードを見ながらISO感度を上げつつほどよいところを見つけるのがいい。
広角系のレンズで手ブレ補正がついてれば、1/30秒も確保できればまあ大丈夫。あとは背景の入れ方と人物と背景の明るさのバランスを決めて撮るべし。広角で撮ると背景が広く入るし、背景もあまりボケないので全体の雰囲気が分かるし手ブレもしづらい。
人が多くて被写体との距離が取れないときも広角で近くから。背景が遠いとぼけるのでちょっと雰囲気が出る。
背景をボカして印象的な感じにしたいときは、標準〜中望遠の明るい単焦点レンズがお勧め。光源がボケて点から円になるのでイルミネーションの密度感があがるし、背景がほわっと明るくていい感じになる。
さらにプラスの露出補正をかけて明るくしてみた。イルミネーションが白飛びしてるけど、なんかにぎやかな感じも悪くない。
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