ITmedia NEWS >
レビュー
» 2013年03月11日 11時41分 公開

“2013年型 DXフォーマット機”として進化したミドルクラス――ニコン「D7100」 (3/5)

[荻窪圭,ITmedia]

 サイズや基本デザインはD7000の進化形って感じで、撮影モードダイヤルにロックボタンがついたり、動画ボタンの位置が変更されたり、ライブビューのオンオフがレバーからボタンに変更されたり、「i」ボタンが新設されたりしたものの、SDカード2枚差しや100%のファインダーといった基本は同じ。全体の凹凸も重量感もほどほどで構えやすい。

photo 側面から。こちらがわにフォーカスモード&AFモードボタン、ブラケットボタン、内蔵ストロボのポップアップ&発光モード調節(ボタンを押しながらダイヤルを回す)ボタンがある
photophoto グリップ部。シャッターボタンの周りに電源スイッチ。前ダイヤル。露出補正と測光モード。赤いのは動画ボタンで、押し間違いが起こりにくい場所へ移動した(写真=左)、SDカードを2枚セットできるのは便利。同時記録でのバックアップ、RAWとJPEGを別のカードに撮り分ける、スロット1が一杯になったら2に切り替わる順次記録と3通りの使い方ができる(写真=右)
photo 上面から。左肩に撮影モードダイヤル。右には液晶パネルがある。アクセサリーシューの奥にステレオマイクを搭載した

 ただ両方を持ち比べてみるとD7100の方が少しだけ大ぶりに感じる。確かに寸法を見ると、幅が3.5ミリ、高さが1.5ミリ、それぞれ大きくなってるのだ。ほんのちょっとの差だけどね。でも重量は15グラム軽くなって675グラム。これはありがたい。バッテリは同じなのでD7000からの買い換えでも問題ない。

photo 左がD7000。右がD7100。よく見るとグリップの形状(先が少し細くなって握りやすくなった)と赤いラインのデザインがちょっと変わってる

 で、ここで一足先(2010年秋)に登場したミドルレンジのフルサイズ機D600も登場願おう。これがD7100とそっくりなのである。

photo 左がD600。右がD7100。D600はフルサイズなのでひとまわり大きいが、基本デザインは同じ、というのが分かる

 D600の方がフルサイズな分だけ若干ながら大きく、また、少しシルエットが違うけれども基本デザインは同じなのだ。 D7000→D600→D7100という流れで捉えると、ミドルレンジ3兄弟って感じである。

photo 3台並べてみた。左からD7000、D7100、D600。D7100とD600がほとんど同じデザイン

 D7000の良さであったミドルレンジならではの操作性の良さも、そのまま継承されている。電源スイッチがシャッターボタン周りにあって構えた状態でオンにできるのは感覚的でよいし、上面の情報表示パネルも便利だし、前後のダイヤルを上手に使えて操作性が高い。

 例えば絞り優先AE時、前ダイヤルで絞りを変え、シャッターボタンの手前にある露出補正ボタンを押しながらダイヤルを回すと露出補正ができる。で、開いた後ろダイヤルをISO感度に割り当ててやるとグリップしたまま必要最低限の調整ができて便利なのだ。

 AFモードも側面のAF/MF切り替えスイッチのところにあるボタンを押しながら、前ダイヤルで測拠点、後ダイヤルでAFモードの切り替えができるのも慣れてしまうとすごく便利。ホワイトバランスやISO感度、測光パターンなど基本的なものはボタン+ダイヤル。細かいところは「MENU」から行う。新たに搭載された「i」ボタン(「info」ボタンも別にあるのでちょっと紛らわしいけど)を押すとinfo画面の下にある10個の項目にすぐアクセスできる。

photo 背面から。infoボタンを押すと液晶モニタに細かい撮影情報が表示される。3.2型液晶の左にはボタンが5つ。iボタンが新設された。右は十字キーとライブビューなど。後ろダイヤルが右上にある
photophoto iボタンを押すと、info画面の下に並んだ10個の機能を十字キーを使って選択・変更できる(写真=左)、MENUキーを押すとメニューに。これは撮影メニュー。左に並ぶ各種メニューの一番下は履歴
photophoto 撮像範囲の切り替えメニュー。メニューからの他、ボタン+ダイヤルに割り当ててさっと切り替えることも可能(写真=左)、カスタムメニューでは非常に細かく設定のカスタマイズが可能だ。これはよい(写真=右)

 D7000からの変更点は、撮影モードダイヤルにロックボタンが付き、ボタンを押しながら回すようになったことと、ライブビュー関連。ライブビューのオンオフがレバーからボタンになり、動画ボタンが上面に移動して押しやすくなったこと。

 背面液晶は新しくRGBW配列の3.2型パネルを採用。ちょっと大きく見やすくなった。撮影機能では、スペシャルエフェクトモードとHDRの追加。スペシャルエフェクトモードにはハイキーやローキー、ミニチュア効果、ナイトビジョン(超高感度で撮るモノクロ写真)など7種類が用意されている。

 といったところだ。

 D7000のいいところを継承しつつ、中味を2013年型に清く正しく正常進化させ、さらに51点AFや2400万画素+ローパスフィルターレス&1.3xクロップモードと個性を追加したのがD7100。ミドルレンジのデジタル一眼レフとしていい感じに進化してくれた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.