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» 2013年05月27日 16時00分 公開

新キットレンズが魅力的 動画撮影も楽しみたい新スタンダード「EOS Kiss X7i」 (2/3)

[野村シンヤ,ITmedia]

新しいキットレンズは高速かつ静か

 「レンズを変えれば写真が変わる」と言われているくらい、一眼レフカメラにおいてレンズは重要な役割を担っている。今回のX7iのトピックの一つとして、レンズキットに付属する標準ズームレンズが、ステッピングモーター搭載の「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM」になったことが挙げられる。

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 ステッピングモーターは素早い動作、正確な位置決めができるといった特性を持っており、新レンズ「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM」は、従来のキットレンズ「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II」よりも高速でスムーズなAF動作を実現しており、さらに動作音も非常に小さい。

 実際に使ってみると、AFの合焦は小気味よくスムーズで、動作音も耳を近づけないとわからないくらいで非常に静か。これなら、動画撮影時にもレンズの駆動音を拾うことなくとなく、また動画サーボAFもキヒキビ動くので質の高い録画ができるというものだ。また、フォーカス時に前玉枠が回転しないことから、PLフィルター操作も容易になっている。

 光学面でもレンズ性能はしっかりと向上している点も見逃せない。手持ち機材の中にKiss Digital Xまでキットレンズとして使われていた「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM」があったので簡単に比較してみたが、そこは10年の違いがはっきりと現れており、色の乗り具合、細部の解像感の高さなどは、さすが新製品と言うだけはある。

 STM仕様のEF-SレンズはX6iの同時に登場した「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」がレンズ単体価格で6万8000円と、ちょっと高価だったのに対し、焦点距離の幅が抑えられている分だけEF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMは価格が3万6000円と手が届きやすい。また、両製品ともX7iのキットレンズとして発売されており、自分の予算と用途に合った選択肢が増えたのは歓迎できる。

photophoto いずれも「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM」で撮影したもの
photophoto 新レンズ「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM」で撮影したもの

 絞りをF16、ISO感度を100に固定して撮影したもの。パッと見でも明らかに写りが違うのが分かる。EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMの方は、シャッキッとしたコントラストと色の乗り、細部の解像もしっかりしている

 X7iはスペック的にはX6iとほぼ変わらないので、X6iのユーザーにとっては買い換え欲を刺激するような製品ではないが、X5以前のユーザーは新しくなったキットレンズも含めて、十分買い換えに値する魅力的な製品と言える。とくに動画撮影をもっと楽しみたいユーザーは検討してみてほしい。

作例

photo F5.6 1/100秒 ISO100 露出補正+2/3 レンズ:EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
photo F8.0 1/160秒 ISO100 レンズ:EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
photo F9.0 1/400秒 ISO100 レンズ: EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
photo F5.6 1/400秒 ISO100 レンズ:EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
photo F9.0 1/200秒 ISO100 レンズ:EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM

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