ITmedia NEWS >

「あったらいいな」をきめ細やかに備えた、熟成の1台「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」(1/4 ページ)

» 2013年06月07日 15時19分 公開
[野村シンヤITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 6月下旬発売予定の「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」は、昨年発売された「OLYMPUS PEN Lite E-PL5」の上位モデル。上位モデルといっても、OM-D E-M5ゆずりの画質を実現する有効1605万画素の4/3型 ハイスピードLive MOSセンサーと画像処理エンジン「TruePic VI」の搭載は変わらず、ISO感度も同じく最高ISO25600とスペック的にはそれほどインパクトのある違いは見られない。

photo 「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」(ブラック)

 だが、そこは上位機種、細かな部分で差異が付けられている。新たに追加された機能としては、ISO100相当の低感度設定「ISO LOW」、「電子水準器」、「インターバル撮影機能」などが挙げられる。

photo ボディ本体は金属パーツが多く使われており、ヒンヤリ、どっしりとした感じが高級な質感を漂わせている。交換グリップは、つけた方がもちろんしっかりとホールドできるが、簡単に着脱できるのでその日の気分で変えてもいいだろう。ボディカラーは、ホワイト、シルバー、レッド、ブラックの4色が用意されている
photo 背面液晶パネルは約46万画素の3型(アスペクト比16:9)で、上方向に約170度、下方向に約65度可動し、ハイポジションやローポジション撮影はもちろんのこと、自分撮りも手軽に楽しめる
photophoto ブラックモデルは一部のパーツがレッドとなっており、いいアクセントになっている。ダイヤルやボタン類の配置はほぼE-PL5を踏襲している

さまざまな「あったらいいな」が追加

photo ISO感度にはISO100相当にあたる「ISO LOW」が追加された。日中、明るいレンズを使う際に役立つ

 E-PL5にない機能(設定)として、まずはISO感度にはISO100相当の「ISO LOW」が追加されたことにふれたい。E-PL5はISO200までだったので、日中の明るい場所で大口径レンズを開放で使った場合、最速の1/4000秒でシャッターを切ったとしても露出オーバーとなっていたところ、その分だけ撮影の幅が広がることになる。

 とくに大きなボケを楽しみたい明るいレンズ、例えば「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」などを常用したいユーザーにとっては歓迎できる強化点。ただし、ISO LOWはあくまで感度拡張であって選択時にはダイナミックレンジが狭くなるので、ある程度は白とびや黒つぶれが発生する可能性があることを念頭に置いて使いたい。


photophotophoto
photophotophoto
photophotophoto 左上からISO100、200、400、800、1600、3200、6400、12800、25600。ISO1600あたりからザラリとした粒状感と部分的にシャキッとしたものがなくなってくるが、それでもISO3200、写真によっては6400まで普通に使いたいと感じさせてくれる

 電子水準器は素直に喜びたい機能だ。使い方も簡単で、ライブビュー表示されている時に「INFO」ボタンを押して切り替えるだけ。カメラの「あおり」と「水平傾き」に対応した2方向の水準器が画面に表示されるので、バー表示が緑色になるようにカメラを構えればいい。とくにこういったミラーレス一眼カメラは機動性重視で三脚を持たずに撮影する機会も多いので、風景を撮る際にキッチリと水平線を合わせたい場合はかなり役立つ。

photophoto ライブビュー画面で「INFO」を押すことで水準器が表示される。電子水準器は水平と垂直の傾きをそれぞれ画面下と右にバー表示してくれる。緑色に表示されればOKだ

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.