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» 2013年11月25日 19時21分 公開

これ1台で何でもしっかり 全域F2.8の1型センサー搭載機「DSC-RX10」実力診断 (2/4)

[荻窪圭,ITmedia]

Wi-FiにマルチノイズリダクションにHDRと機能は豊富

 ISO感度は125から12800まで。拡張ISO感度としてISO80まで落とせるが、そうするとハイライト部が飛びやすくなるのでお勧めはしない。屋外晴天下でどうしても絞り開放で撮りたい、でも絞り開放時のシャッタースピード上限は1/1600秒(F8まで絞ると1/3200秒までいける)。

photo 背面モニタは上下にチルトするが、上に向けるとこのようにアイピースの出っ張りで一部隠れてしまう。α7など多くのチルト式モニタ搭載カメラにいえることだが、ちょっと残念。

 そんなときは内蔵NDフィルタである。便利なのは「NDオート」モード。必要に応じて自動的にNDフィルタがオンになるのだ。これは何気に便利なモードであり、ピーカンの下でも絞り開放で撮りまくってOKというわけで、普段はオンにしといていいと思う。

photo カメラ内でどう判断したのかちょっと謎だが、自動的にNDフィルタがオンになってたカット。プレミアムおまかせオートで撮影 67ミリ相当 1/100秒 F2.8 ISO125

 連写は速度優先連写にすると最高秒10コマまでいける。AF-Cにして速度優先じゃない通常の連写にすると秒1.5コマとかなり遅くなるが、それなりにAFも追従してくれる。

photo AF-C+連写モードで走ってくる電車を狙ってみた。ちゃんと先頭にAFが追従している 200mm相当 1/250秒 F2.8 ISO125 絞り優先

 ソニーの最近のカメラが搭載する様々な撮影機能はすべて網羅している。撮影モードを「プレミアムおまかせオート」にしておくと、自動的にNDフィルタがオンオフされたり自動的に連写+合成になったりHDRがかかったりするわけだが、動作は静かなので撮影時にまったく気にならない。

 P/A/S/Mの各モードにするとマルチリダクションISO、NDフィルタのオンオフ、クリエイティブコントロールやピクチャーエフェクトを自由にかけられる。顔検出をオンにすると顔に露出を合わせてくれるし、ダイナミックレンジをコントロールするDROや連写+合成のHDRも自由にセットできる。

 この辺の細かい機能を使いこなすにはカスタマイズが重要で、上面にある「C」ボタンや背面の十字キー、Fnメニューの内容を自由に変更可能だ。このあたりの感覚はα7と同じ。使わない機能はハズし、よく使うものを並べるといい。

photophoto Fnキーを押すとFnメニューが現れる。上下2段すべてカスタマイズ可能。項目を選ぶと、そのパラメータは背面の2つのダイヤルでダイレクトに操作できる(写真=左)、Fnメニューやカスタムキーは自由にカスタマイズ可能(写真=右)
photo Wi-Fiに対応しており、写真の転送に加え、スマホからのリモート撮影にも対応する。NFC搭載スマホならグリップ部のNFCアイコンにかざすだけで接続できて便利。スマホを介してのタッチAF操作もできる

 でもまあ、RX10の良さはその総合力の高さ。

 グリップしてEVFをのぞいてダイヤルを回してセッティングしてピントを合わせて撮る――という、一連の動作が心地よく、細かいところまで凝っているのが分かる。質感も操作性もハイエンド機の風格で、使ってて実に気持ちいい。そういう意味ではすばらしいカメラである。

 悩みのタネになりそうなのは1インチセンサー機で撮影時重量が800グラムを越えるという重さ、それにミラーレス一眼にハイエンドズームレンズをつけたときのようなボリューム感と、10万円を越える価格だ(直販サイト価格は12万9800円)。

 すでにレンズ交換式一眼のシステムを持っている人にはアレかもしれないが、内容を考えれば決して高くなく、レンズ交換式ではなく、レンズ一体型で何でもしっかり撮れるメインのカメラが欲しい、という人にはすごくいい感じだ。よほどややこしい撮影をしない限り、これ1台で困らないはず。

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24-200mm、ズーム全域F2.8の大口径カールツァイス「バリオ・ゾナーT*」を搭載した、1.0型大型センサーモデル


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