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» 2014年04月18日 00時00分 公開

速さの次元が違う、超高速ミラーレス ニコン「Nikon 1 V3」徹底解剖 (4/6)

[荻窪圭,ITmedia]

速さを生かした数々の撮影機能

 V3はその高速性を生かした個性的な機能がいくつか用意されている。

 初代Nikon 1から続く「スマートフォトセレクター」(高速連写した中からカメラが4枚だけうまくいった写真を選んでくれる)やそのバリエーションである、連写した中から気に入った写真を自分でラブ「お気に入りフォト選択」、連写した写真をスローモーションで表示してシャッターを押した瞬間のカットを保存してくれる「スロービュー」、スローモーションの動画と静止画を組み合わせた「モーションスナップショット」などだ。

 動画は1080/60pのフルHD動画が基本。ファイル形式はMOV。撮影中にシャッターを押すとフルサイズの静止画を撮ってくれるというありがたい仕様なのだが、さらに「動画中おまかせスナップ」をオンにしておくと、撮影中にカメラ側が勝手に静止画を撮ってくれるのだ。それもフルサイズ。1分につき最大4枚まで。これはまことに面白い。さらに、1280×720pのHD解像度で120fpsのハイスピード動画も録れる。

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 個人的には伝統のスマートフォトセレクターがいい。高速連写は超魅力的だけど、連写ばかりしているとあっという間にメディアが一杯になるのだけれど、その点、スマートフォトセレクターは4枚で済むので気楽に使える。

 使っていて残念なのは、EVFの別売りだ。V3を使っていると望遠レンズを使いたくなる。そうなると安定したフレーミングのためにEVFを使いたい。外付けで用意されているのだが、別売りなのだ。「プレミアムキット」ならば同梱されるが、V3自体、ボディのみで9万円前後と安いカメラではないので、標準で同梱して欲しかったなあと思う。

 でもまあ、個性が際立ってて素晴らしいカメラなのは確か。これを手にしてあれこれ使っていると、あれも撮ってみたい、V3ならこんなシーンも撮れるかも、とあれこれ想像が膨らんで楽しくなるのだ。今までのミラーレス機ではとうてい撮れなかったシーンをきちんと捕まえられるのである。問題は、あっという間にメディアがいっぱいになってしまって、ストレージを消費してしょうがないということくらい。

 特に晴れて明るい日はシャッタースピードをうんと上げられるので、動体を撮りたくなる。晴天連写番長と呼びたい。これに新しいレンズ「1NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6」(なんとテレ端は810ミリ相当だ!)や、F1.2と超明るい「1 NIKKOR 32mm f/1.2」を付けて撮影に出掛けたら楽しいだろうなあ、32Gバイトくらいすぐに撮り切っちゃうだろうなぁとワクワクする。かなり財布に危険なカメラだ。

 ソニーの「α6000」といい、このV3といい、ミラーレス一眼がまたひとつ階段を上ったようで、面白くなってきた。

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