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第180回 昆虫とマクロとピントの山の関係今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)

» 2014年10月27日 23時21分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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明るいカマキリと暗いカマキリ

 同じ虫でも暗く撮るか明るく撮るかで雰囲気は全然違う。

 露出補正のみならず、背景との兼ね合いもあるんだけれども、明るいカマキリと暗いカマキリをどうぞ。

カマキリ 明るいカマキリ。透明感があってきらりんって感じ
カマキリ 暗いカマキリ。暗闇から狙うハンターって感じ。襲われそう

 ちなみにカマキリのハンターモードはこんな感じになる。

 たまたま目の前にカマキリがいたので正面から近寄ったら威嚇されたのだ。

カマキリ 上半身を上げ、いつでも鎌を出せる姿勢でぎろり。口元がちょっと怖い

 で、この直後、このカマキリはそこからぴょんとこっちに飛んだのだ。びっくりした。

カマキリ 一瞬のことなのでピントがまったく合ってません。すみません

 こっちに飛んだカマキリはどうなったかというと、レンズの上にちょこんと乗っかったのでした。レンズの上に乗られては撮れません。残念。

 せっかくなのでカマキリの可愛い写真もどうぞ。

 カマキリに寄ろうと近づいたらレンズの先がアジサイに触って、花がゆれちゃったのだ。マクロ撮影時は気づかないうちに近づきすぎてレンズをぶつけやすいので注意。

 その瞬間のカマキリの姿勢がまたかわいくて、ぐっと身を沈めて、両前足を伸ばして6本足全体でしがみついてる。

カマキリ こんな状態だったのが一瞬で次の写真に
カマキリ 必死にしがみ付いてるの図

 おどかしちゃって申し訳ない。

 バッタとかアブとかカマキリとかそんなのばかりでもアレなので他の虫も。

 岩場で、岩の上にカメラを向けてるカップルがいて、なんだろうと思って近づいたら、蝶だったのである。

チョウ チョウをミラーレス一眼で撮っているの図。フードはちゃんと付けた方がいいと思う

 そのあとで、ちょっと望遠レンズで。このときはマクロレンズを持ってなかったので、手持ちの望遠ズームでギリギリまで寄ってみた。

チョウ どうも岩の隙間に口吻を伸ばしている。何を吸ってたのだろう

 こういうときはそのとき持ってるレンズでどこまで寄れるか相談しながらという感じに。個人的には一眼レフよりミラーレス機がお勧め。

 地面を這いつくばってるカタツムリも、カタツムリ目線で撮れるし、いざとなったら拡大表示してマニュアルフォーカスって手も使えるから。

 そんなわけでF9まで絞り、カメラを地面ギリギリまで下げてチルトさせたモニタを見ながら撮ってみた。

カタツムリ どういう経緯かアスファルトの上をはっているカタツムリをみかけたので。あ、カタツムリは虫ではないけれどもそこは大目に

 かくして、ちょっと季節外れになっちゃったけど、虫は……嫌いな人には申し訳ないけど、撮ってみるとなかなかキュートで面白いのです。

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