カッコよく撮るなら望遠レンズを持ち出すべし。
望遠レンズだと前後関係がぐっと圧縮されるので、背景をより効果的に使える。
広角レンズはアングルを工夫して個性的な写真を、標準から中望遠は正面からきれいに撮るのにいい。望遠は迫力である。
望遠らしくぐぐっと寄るとこうなる。
もっと大胆に切り取ってもいい。切り取った感を出しちゃった方が望遠らしい。このとき中心を少しずらして右手だけを入れてみた。
昭和のアイドルのようでありますが、当人的にはその雰囲気が好きだというので問題ないのである。
逆光でプラスの補正を強くかけて背景を思いっきり白く飛ばしちゃうもよし。
少し抑えめにして背景をほんのり残すもよし。
逆に、望遠らしさを生かして距離とぐっと離して撮るのもよし。
望遠だと写る範囲がぐっと狭くなる上に、遠近感もなくなるので、海を背景にすると、海がすごく近く見える。
この日は遊泳禁止になるくらい波が高かったので、波がほどよくきた瞬間を狙って撮ってみた。強い風が右から左へ吹いてたのでそれがわかるようにちょっと右に彼女をおいてるのがミソ。
遊泳禁止レベルの日なので他の海水浴客がいなくて都合はよかったわけだが、そうじゃなくても、このくらいの望遠レンズなら人が居ない背景を選んだり、背景に他の人が写っていても大きくぼけちゃうのでさほど気にならなくなるのだ。
で、実際のところ、同じ人を撮っても広角と望遠では顔がずいぶん違ってみえる。広角だと遠近が出て顔が立体的になるし、望遠だとよりフラットになる。人によって広角で撮った方が似合う人もいれば、望遠の方が美人に撮れる人もいる。
一般にちょっと上から撮った方がかわいく撮れるし、少し下から撮ると大人びて見える。その辺も考慮してレンズは選びたい。
というわけで、おつかれさまでした。
とはいえ、カメラをきちんと手入れするまでが海辺での撮影。
潮風を浴びたカメラは目に見えなくても細かいところに潮や細かい砂粒が入っているもの。特に潮は大敵。目には見えないのに触ったらべとっとしたりするのがまた厄介なのだ。
というわけで、早めに手入れするべし。
砂粒がついたまま磨くと傷をつけちゃうので、まずブラシで隅々まで砂粒や埃を落とし、そのあとで水拭き。水で絞った布で全体を拭く。これは塩気を落とすため。
特にレンズは最初にしっかり埃を落としてから拭いておくこと。お手入れは大切です。
(モデル:辻祐香 オスカープロモーション)
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