「TSUTAYA GALAPAGOS」と「Reader Store」の“蔵書点数”を比べてみた（2月18日編）：定点観測

電子書籍ストア「TSUTAYA GALAPAGOS」と「Reader Store」で購入できるeBookの点数をジャンル別に集計する本連載。両者の進ちょく具合はどうなのだろうか？

[田中宏昌，ITmedia]

　今週は、2月17日にクラウド型電子書籍ストア「BookLive!」がオープンしたのが主なトピックだ（関連記事：凸版印刷とインテルが共同で電子書籍ストア「BookLive!」の立ち上げへ）。eBook USERでは早速、Booklive!のビューワやコンテンツ数をチェックしている（クラウド型電子書籍ストア「BookLive!」の実力は？）。

　以下では、シャープとソニーのeBookストア「Reader Store」と「TSUTAYA GALAPAGOS」のコンテンツ数を比較した。

ReaderとGALAPAGOSの関連記事

• 「TSUTAYA GALAPAGOS」と「Reader Store」の“蔵書点数”を比べてみた（2月11日編）
• 非対応でも気にしない！　MacでReaderを使おう【お取りよせ編】
• 非対応でも気にしない！　Macでソニー「Reader」を使おう【自炊編】
• ミドル世代の視点でみたGALAPAGOSホームモデル
• ミドル世代の視点でGALAPAGOSホームモデルを使ってみた
• KDDI、電子書籍端末「biblio Leaf SP02」と配信サービスを12月25日から提供
• ミドル世代の視点でみたGALAPAGOSホームモデル
• Sony Readerは「ポケットに、本棚を」を実現したのか
• ソニー、Reader Storeをオープン――気になるラインアップと価格は？
• Sony Readerの“読みやすさ”を動画で確かめた
• 「ポケットに、本棚を」――Sony Readerはユーザーの心をとらえるか
• Sony Reader、その使い勝手を試す（ソフトウェア編）
• 板状のeBook端末「Reader」をなめるように触ってみた
• GALAPAGOS Stationの仕上がりを確かめてみた
• 手元に届いた「GALAPAGOS」を開封した
• GALAPAGOSの“進化”を動画で確かめた
• シャープの「GALAPAGOS」を実際に買ってみた
• 電子書籍時代、文芸が生き残るために　芥川賞作家・平野啓一郎さんに聞く

TSUTAYA GALAPAGOSは増加基調

　TSUTAYA GALAPAGOSは、先週の調査から書籍が2万3315点（先週比＋120点）に増加し、雑誌は112点（先週比−1点）だった。書籍では「生活・実用」や「ビジネス・IT」、「ライトノベル」、「現代小説」などのジャンルが増えた。

　ストアランキングは小幅な動きで、トップ3は無料本が占めた。また、先週ランクインしたばかりの「毎日かあさん カニ母編」が圏外になる一方で、「フェイスブック　若き天才の野望」が4位に食い込んできた。その他は、若干の変動があったのみで、先週と顔ぶれは変わらなかった。

GALAPAGOS Stationのストアランキング（書籍総合）
順位	書名	著者	価格
1	偽りの学舎　前編（無料版）	青木知己	0円
2	京都・美味処 第一話	遠藤瓔子	0円
3	当たる！ナインスター占い 九星別・基本性格（無料版）	ナインスター	0円
4	フェイスブック　若き天才の野望	デビッド・カークパトリック	1500円
5	もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら	岩崎夏海	840円
6	偽りの学舎　後編（無料版）	青木知己	210円
7	伝える力	池上彰	600円
8	anego	林真理子	640円
9	電車で英語！ 第1週	旺文社	105円
10	のぼうの城	和田竜	472円

GALAPAGOS Stationのストアランキング（雑誌総合）
順位	書名	出版社	価格
1	G-COMPASS	GALAPAGOSストア	0円
2	日経トレンディ	日経BP社	600円（定期購読価格は550円）
3	週刊ダイヤモンドdigital	ダイヤモンド社	500円（定期購読価格は400円）
4	日経ビジネス	日経BP社	600円（定期購読価格は520円）
5	サンデー毎日	毎日新聞社	300円（定期購読価格は290円）
6	週刊東洋経済	東洋経済新報社	690円
7	PRESIDENT	プレジデント社	650円
8	DIME	小学館	320円
9	週刊エコノミスト	毎日新聞社	550円（定期購読価格は530円）
10	Marine Diving DIGITAL	水中造形センター	580円

TSUTAYA GALAPAGOS（書籍）
ジャンル	点数
	1月28日	2月4日	2月11日	2月18日
文芸	628	633	636	638
詩歌	8	8	8	8
海外文学	25	26	27	28
エッセイ	638	643	645	649
推理・ミステリー・サスペンス	1623	1672	1682	1685
ビジネス・IT	659	670	669	692
アクション・ハードボイルド	214	214	218	218
文化・趣味	966	986	1025	1021
SF・ファンタジー	912	924	926	928
スポーツ	13	13	13	13
生活・実用	1446	1468	1476	1517
歴史・戦記・時代小説	1122	1130	1146	1146
ライトノベル	4296	4372	4556	4575
現代小説	8396	8472	8631	8651
英語・語学	89	96	97	100
教育・教養	368	373	376	378
辞書	1	1	1	1
ノンフィクション	967	973	983	992
写真集	33	33	33	28
コミック	43	43	43	43
絵本	4	4	4	4

TSUTAYA GALAPAGOS（雑誌）
ジャンル	点数
	1月28日	2月4日	2月11日	2月18日
ビジネス・経済	18	19	19	19
学生・こども向け	0	0	1	0
趣味・芸術	20	19	19	19
旅行・タウン情報	9	10	9	9
スポーツ	6	6	6	6
自動車・乗り物	4	4	5	4
コンピュータ・インターネット	8	7	7	7
工学・サイエンス	3	3	3	3
教育・語学	5	5	6	5
暮らし・健康	16	17	16	17
ファッション雑誌	6	6	6	6
医療・医学・看護	1	2	1	2
総合・文芸	9	9	9	9
英字新聞・洋雑誌	1	1	1	1
中国雑誌	0	0	0	0
無料コンテンツ／カタログ	5	5	5	5

Reader Storeは小幅な増加にとどまる

　ソニーのReader Storeは、前回の調査から21点のみ増加した1万3380点だった。ジャンル別では、「文学 」や「趣味／生活／ガイド 」が微増した程度で、目立った動きはなかった。なお、「AERA」と「週刊朝日」についての販売本数はAERAが592（先週は587）、週刊朝日が598（同593）だった（これらは記事単位の販売なので上記にはカウントしていない）。

　Reader Storeの売上ランキングは、「のぼうの城」を押さえて話題の「全貌ウィキリークス」が1位を獲得した。逆に、ほかのタイトルは先週ランクインしていたものが上下したのみで、新顔の登場が少なかった。

Reader Storeの売上ランキング（2月11日〜2月17日）
順位	書名	著者	価格
1	全貌ウィキリークス	マルセル・ローゼンバッハ／ ホルガー・シュタルク	800円
2	のぼうの城　上	和田 竜	473円
3	のぼうの城　下	和田 竜	473円
4	終末のフール	伊坂 幸太郎	630円
5	フェイスブック　若き天才の野望	デビッド・カークパトリック	1500円
6	悪人	吉田修一	840円
7	シャドウ	道尾 秀介	578円
8	今さら他人（ひと）には聞けない疑問650	エンサイクロネット	630円
9	日輪の遺産	浅田次郎	578円
10	anego	林真理子	641円

Reader Store
ジャンル	点数
	1月28日	2月4日	2月11日	2月18日
文学	7099	6961	7012	7029
名作・古典	1976	1976	1997	1997
社会・経済・法律	1024	997	1015	1009
語学	99	100	100	100
人文・教育・歴史	236	232	232	236
児童書	3	3	3	3
コンピュータ／デジタル機器	30	29	29	31
医学・福祉	38	38	38	38
旅行記／紀行	57	59	59	58
趣味／生活／ガイド	520	512	512	518
くらし／実用	158	173	175	177
ファッション・美容	14	15	15	15
スポーツ	37	37	37	37
エンターテイメント	664	690	727	729
その他	1104	1344	1408	1403