アダプティブ・エンタープライズ――その心は自動化と監視(2/2 ページ)

» 2004年12月07日 23時34分 公開
[IDG Japan]
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 HPによると、HP OpenView Automation Managerは、現行世代の変更/構成管理ソリューションであるHP OpenViewの機能を拡張する。ビジネスの優先順位を満たす上で望ましい状態を変更する必要性を判断し、許容能力と現在の要求に基づいて自動的にプロビジョニングを実行するという。

 同社はさらに、「HP OpenView Service Desk」の改良版も発表した。IT運用に不可欠なデータを共通の「Configuration Management Database(CMDB)」によって一元化することによってデータの整合性が常に維持されるため、サービス品質のレベルを改善することができる。HP OpenView Service Desk 5.0は、使いやすいソリューション、迅速な価値創出、低いTCO(総合保有コスト)を求める顧客の声にこたえたものだという。

 また、ストレージ/ネットワークソリューション担当マネジャーのエリック・モラー氏は、「HP Data Protector」のアップデート版(バージョン5.5)を発表した。同氏によると、メディア管理機能、バックアップミラーリング、SMI-Sを含む広範な標準のサポートなどが主な強化点だという。

 モラー氏はほかにも「Ultrium 900」テープドライブなどの新製品を発表した。Ultrium 900の容量は800Gバイト(圧縮時)で、データ転送速度は160Mバイト/秒。同製品はWormカートリッジもサポートし、「Data Protector 5.5」のシングルサーバ版が付属する。

 モラー氏によると、HPは各種の「Optical Jukebox」を近く発表する予定だ。同氏によると、この製品は今でも大きな需要があるという。エントリーレベルのデバイスの容量は700Gバイト〜1.1Tバイト。

Ciscoと新たなリセラー契約も

 デラフター氏は、Cisco Systemsと最近締結した新しいリセラー契約についても簡単に触れた。これはHPの各種ソフトウェアソリューションの再販に関するもので、「Network Node Manager」「 IP Telephony Manager」「IP Multicast Manager」「OpenView Performance Insight」「TMIP」などの製品が対象となる。

 全体として見れば、HPは真のアダプティブ・エンタープライズの実現に向けて順調に進んでいると自信を深めているようだった。

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