Veritas、インドR&Dセンターを拡大へ

インドのプネにあるVeritasのR&Dセンターには、現在900人ほどのスタッフがいる。同社はこのセンターに1カ月に付き50人のペースでスタッフを追加する予定だ。(IDG)

» 2004年12月08日 18時46分 公開
[IDG Japan]
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 Veritas Softwareがインドのプネに置いている研究開発(R&D)センターは、間もなく同社にとって世界最大の施設になるだろう。同社幹部が明らかにした。

 同社の米研究所はたいてい1つの製品ラインにフォーカスしているが、プネのR&Dセンターでの開発作業は、複数のストレージ・ユーティリティコンピューティング製品ラインにわたっていると同社の国際エンジニアリング担当副社長ジョゼ・イグレシアス氏は語る。同社は米カリフォルニア州マウンテンビューに本拠を置き、ストレージソフトとユーティリティコンピューティングソフトを販売している。

 イグレシアス氏によると、プネのR&Dセンターは現在、約900人のスタッフを抱えており、2005年には人員を増強する予定。Veritasの現在のR&D要員は、世界全体でおよそ3000人。ただし米国のR&D業務をインドに移すことはないという。

 「あらゆる地域にわたって成長が見られる」と同氏。

 Veritasは9月に北京に研究施設を開設した。10月には東京にも開設すると発表。だがプネの研究施設とは異なり、北京と東京の施設は、当初は地域のニーズへの対処に注力するとイグレシアス氏は言う。

 例えば北京の施設の最初の仕事の1つは、Veritas製品をRed Flag Linuxに対応させることだった。これは中国Linux市場でビジネスをやっていく上で重要だと同氏。Red Flag Linuxは、中国のRed Flagが提供するLinuxディストリビューション。

 また同氏は、東京に研究施設を設けることで、Veritasは日本のコンピュータメーカーと密接に協力して、自社ソフトで各社の機器をより迅速に適切にサポートできると言い添えた。

 イグレシアス氏によると、北京の施設は30人あまりのスタッフを抱えるまでに成長し、東京の施設のスタッフは20人あまりになる見通しだという。「北京と東京にR&Dセンターを設けた主な理由は、中国と日本の市場のニーズを満たすことでこれら国家での売上を伸ばすことにある」と同氏は語り、インドでは低賃金でプログラマーを雇えることから、同国でのR&Dを拡大したと付け加えた。

 Veritasは2004年、プネのR&Dセンターに約5000万米ドルを投資し、2005年にはさらに5000万ドルを投じる計画だと、同社の上級副社長兼アジア太平洋・日本担当ジェネラルマネジャー、スティーブン・レオナルド氏。同社はプネのセンターに1カ月に付き50人のペースでスタッフを追加する予定だと、同氏は12月6日にデリーのカンファレンスに参加した折マスコミに語った。同社は2005年に450〜600人のスタッフを新たに雇用することになる。

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