SOA推進へISVの力を集めたい日本IBM(2/2 ページ)

» 2005年04月17日 20時16分 公開
[浅井英二,ITmedia]
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肝心なサービスをどう切り出す?

 SOAで最も重要な要素は、その名称からも分かるとおり、「サービス」だ。それは実装とは異なるし、コンポーネントとも異なる。ITシステムの構造を考えるITアーキテクトがこのサービスを適切な粒度で切り出せるようにすることが必要となる。

 米IBMは1月26日、体系的なSOA導入を支援する企業向けサービスとして「Service Oriented Modeling and Architecture」(SOMA)を発表している。

 IBMには、PwCC(プライスウォーターハウスクーパースのコンサルティング部門)時代からのビジネスモデリング手法である「Component Business Modeling」(CBM)がある。このCBMによるビジネスプロセスの洗い出しは、例えば、一般消費財のメーカーであれば、横軸にCRMや製造、調達・物流などを並べ、縦軸には戦略、戦術、実行と下にいくほど、より現場の仕事に近くなるようにコンポーネント化する。そのうえでコンポーネントごとに評価し、変革の優先度を付けていくもの。優先度が高かったものが、主要なサービスの候補となるという。

 こうしたコンサルティングを入り口とする企業変革のアプローチは、「e-ビジネス・オンデマンド」構想と重なり、IBMが得意とするところだ。

 ただ、こうして抽出されたサービスの候補は粒が大きすぎるし、逆に実装側のコンポーネントでは粒が小さすぎる傾向があるという。日本IBMは詳細を明らかにしていないが、長島氏によれば、トップダウンとボトムアップという双方のアプローチを組み合わせ、サービスを最適な粒の大きさに切り出せるという。

ビジネスとITのギャップを埋めるSOA

 SOAを取り入れたソフトウェアパッケージが流通し、すぐにサービスが組み合わせられるようになれば、もちろんデータをどう統合するのかといった課題はあるものの、アプリケーションの開発は大きく変わる。

 「これまでは顧客に対してITによって生産性を改善する話をしてきたが、ビジネスを変革しなければ生き残れないほど、彼らを取り巻く環境は厳しさを増している。今までのITでは駄目」と話すのはソフトウェア事業を担当する三浦浩執行役員。彼は、2003年まで第一線の営業部隊でトヨタ自動車を担当してきた。

 「SOAのような、ビジネスとITのギャップを埋め、ビジネスに追従できるIT構築の考え方を取り入れなければ、日本企業がグローバルな競争に勝ち抜けない。ISVコミュニティーの力を借り、SOAを推進していきたい」(三浦氏)

天城ホームステッドで行われたSOA Technology SummitでISVにSOA対応を促す三浦氏
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