BPEL製品推進の協業施策打ち出すオラクル

日本オラクルは、「Oracle Fusion Middleware」の主要コンポーネントとなる「Oracle BPEL Process Manager」の出荷に合わせ、相次いで協業施策を打ち出した。

» 2005年08月09日 20時59分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは8月9日、「Oracle Fusion Middleware」の主要コンポーネントとなる「Oracle BPEL Process Manager」の出荷に合わせ、相次いで協業施策を打ち出した。

 日揮情報ソフトウェアとはビジネスプロセスマネジメント(BPM)分野で協業し、協和エクシオとはシステムインテグレーション分野で協力する。

 Oracle BPEL Process Managerは、ビジネスプロセス統合のためのツール、実行環境としての役割を担う。Fusion Middlewareの主要コンポーネントとしてマッピングされている。SOAを実現するためのXMLベースのビジネスプロセス定義言語「BPEL」にネイティブ対応し、複数のWebサービスを連携させて、複雑なプロセスを定義できる。

 日揮情報ソフトウェアとの協業では、同社の業務プロセスモデリングツール「ITpearls Process Modeler for Microsoft Visio Ver.2.0 Professional」と連携させる。Microsoft Visioの作図機能を活用して業務プロセス可視化できる機能を生かし、ビジネスユーザーが業務プロセスのモデリングを容易にする。これにより、SOAに対応するビジネスプロセス駆動型の設計手法の普及を目指す。ITpearls Process Modelerで定義されたプロセスは、Oracle BPEL Process Managerに流し込める。

 一方、システムインテグレーションで協業する協和エクシオは、Oracle BPEL Process Managerを使用したシステム構築を開始する。

 協和エクシオ ITソリューション事業本部SI本部長の土井聡之氏は、BPEL Process Managerを高く評価。「EAIツールとしてもBPMツールとしても他の製品と遜色がない。何より価格が安い」と話す。BPEL Process Managerのライセンス価格は、Oracle Applicaiton Server Enterprise Editionと合わせて500万円。ライバル製品に比べ2分の1〜40分の1の価格と見積もる。

 協和エクシオでは、デモンストレーションや製品紹介を行うOracle Fusion Middleware Centerも設立する予定だ。

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