NovellがLinuxWorldでMySQLサービスの再販を発表する。MySQLでは、この合意が同社に対して、既にNovellを導入している、より有力なエンタープライズ顧客をもたらしてくれると期待している。(IDG)
MySQLによれば、Novellが同社のオープンソースデータベースを購読ベースのサービスとして再販するリセラーに名を連ねるという。
NovellはサンフランシスコのLinuxworld Conference & Expoで8月9日、「MySQL Network」を直接顧客らに提供する計画を明らかにする。MySQLのマーケティング担当副社長、ザック・アーロッカー氏が明らかにしたもの。
MySQLは2月、ソフトウェアアップデート保証、技術サポート、そして企業顧客向けの補償を含むMySQLデータベースの購読サービスとしてMySQL Networkを発表した。シルバー、ゴールド、およびプラチナという3つのサービスレベルがあり、年額595ドルから5000ドルとなっている。
Novellは既にMySQLのパートナーであり、今回の再販合意はその強化といえる。MySQLは現在、NovellのSuSE LinuxとNetWareでMySQLデータベースが動作することを保証しており、Novellは開発者向けにMySQLをNetWareにバンドルしている。
アーロック氏は、今回の合意が同社に対して、既にNovellを導入している、より有力なエンタープライズ顧客をもたらしてくれると話す。
「Novell顧客は、簡単にMySQL Networkにアクセスできるようになる。われわれはまだ小さな会社だ。今回の合意は大きな前進となる」
8日月曜日、DellもLAMPオープンソースソフトウェアスタックの一部としてMySQL Networkを顧客に再販することを明らかにした。LAMPとはLinux、Apache、MySQL、そしてPHPやPerl、Pythonといったスクリプティング言語のスタックを意味している。
企業はここ数年、IT予算を厳しく抑制してきており、LAMPと比較して、ベンダー固有のソフトウェアスタックが法外にコストがかかるものとして考えられるようになっていると話すのは、Forrester Researchのシニアアナリスト、ノエル・ユーハンナー氏。こうしたトレンドは、オープンソーススタックを魅力的なオルタナティブとしていると彼はみる。
また、LAMPは幾つかの有力ベンダーのサポートも勝ち得ており、オープンソースソフトウェアが大手顧客に食い込んでいく後押しとなっているという。
「より有力なベンダーらがLAMPをサポートしようとしている。オープンソースにとってパラダイムの変化だ」(ユーハンナー氏)
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