以上、過度にITに構える必要はないことを述べてきたが、とはいえ専門家の支援は有効である(と、経営コンサルティングを生業にしている小職は思いたい)。特に、人材面での十分な体制を整えられない中堅企業にとっては、外部の専門家を必要なときにいかにうまく使いこなすかは重要なテーマだ。
そしてもっと大事なのは、いかにいい専門家を見つけるかということ。これがなかなか難しい。コンサルタントの活用方法については次回以降の連載で考察してみたい。
ここまで、情報システムについて若干ネガティブな書き方をしたが、実際には現在、企業が情報システムなしに業務を遂行することは難しい。大事なことは、本当に必要なものを、いかに適切な価格で装備していくかにある。過剰なものを装備しても意味がない。そしてこの判断を、あくまでもビジネスおよび経営の観点から行うことだ。
最後に、今回の連載で考察するテーマを紹介しておきたい。
大野 隆司
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